最近、給食をまるごと測定する話がでています。
自分はまるごと測定することが決していいとは思っていません。

基本的には給食に関しては
1、関東東北産以外の食材を選ぶ
2、それがどうしてもできないなら(できうる限りの努力をした上で)現在高い数値がでている食材をはずす。
3、その上で余裕があるなら測定

をすべきではないかと思っています。

子供を守ることに関していうならば上記とかぶりますが
1、すべての食材をできうるかぎり西にする。魚はできればインド洋や大西洋
2、キノコはできうるかぎり使わないどうしても使う場合は西(原木菌床など確認)
3、それにしたうえでどうしても地産地消したいならば、(自分はやるべきではないと思っているけれど)
米、牛乳、野菜などを検出限界0.1Bq(無理なら1Bq)まできっちり測定し、不検出のもののみ戻していくべき
だと思います。特に米は毎日のものなので微量でも影響は大きいと考えます。
現在の検出限界セシウム137が20Bq+セシウム134が20Bq=40Bqでは不安です。

最初から地産地消ありきではどうしても確認が厳しいと思います。またすべて測定するには費用がかかります。
正直測定器を購入する予算があるなら、西側の食材を手配することにお金をついやすべきだと思っています。

とはいえ、偽装や加工品、また西側も汚染している可能性はあるとは思います。
ですが西側の汚染に関しては関東に比べればマシなはずです。
今怖いのは以前のリスクに追加された放射線のリスクだと思っています。

交通事故と比較する話などもありますが、交通事故は今まであったリスクです。
放射線は新しく追加されたリスクです。
新しく追加されたものに関しては導入時は様子を見る必要はあると思っています。
理想は0です。ですが現実的に0というのは無理だと思います。
なので極力入らないようにするしかないと思います。
少なくともキノコは汚染されやすい食材なのはわかるのですからこれくらい避けるのは容易であろうと思います。
ですがそれすらも現在行われておりません。


さて、給食をまるごと測定する話に戻ります。
給食1食で測定するということは必ず薄まります。
本来食材で測定すれば浮かびあがっていた汚染が薄まり見えにくくなります。
毒は薄まれば摂取してもいいかという話です。
自分は薄まってもできるだけとらないほうがいいと思っています。

では具体的に見ていきます。
まず、給食1食はどのように栄養成分が入っているか考えます。
通常の食事に関しては国民健康栄養調査で何歳が何グラム平均食べているかの目安がわかります。
給食は1食なのでだいたい1/3だと思うのですがある学校が公表していたのでそれを参考にしました。
給食の構成


板倉町のすみっこで放射線を叫ぶなまけものblog-食品構成


おそらくだいたい1食これくらいの量であろうと思います。
これを元にとりあえず、てきとーに汚染をいれてどれくらいのbqで給食を測定するとでるか
いれてみました。
今回に関しては牛乳も一食に混ぜて考えています。
本来は抜いて考えたほうがいいのだろうけれど、とりあえずやってみました。

まず、こんなにいろいろと汚染されてることはないだろうけどという数字をいれてみました。

米20Bq/kg、小麦20Bq/kg、牛乳3Bq/kg、豆10Bq/kg、緑黄色10Bq/kg、その他の野菜10Bq/kg
きのこ200bq/kg、魚介類10bq/kg、小魚10bq/kg、肉類10Bq/kg


板倉町のすみっこで放射線を叫ぶなまけものblog-てきとー給食


これで、給食にでてくるBqは7.7bq/kgです。
体に取り入れる量としては4.1Bqです。

板倉町のすみっこで放射線を叫ぶなまけものblog-4bq


これを毎日摂取した場合、10歳で200Bq。5歳で100bqほど体内に蓄積する形になります。
威力2倍なのでカリウム400bq.200bq相当です。

10歳の子供が体重を20kgとした場合。大人4000bqとして1/3の1300bqくらい体にあったとすると、
3割くらい体内の放射線が増す形になると思います。

これをどう思うかは人によると思いますが自分は影響大きいと思っています。
自分としては1bq以下に最近したいと思っています。

さて、話を戻します。
でてきた数値は7.7bqです。

これはゲルマニウム測定で時間をかけ検出限界1Bqにした場合は可能かと思います。
ただし、国とかをみているとこれをたいしたことないとする可能性が多いにあります。

気にしない方はそれでいいと思いますが自分は3割も増えるのはイヤなので気にしてほしいです。

しかし、地方自治体が2000万もする測定器を手に入れるのは大変考えにくいです。

よければ400万くらいの検出限界1Bq以上測定器、少し落ちると10Bq以上、
もしくは100万くらいのカリウムと区別の付かない検出限界20Bqの測定器とかだと思います。

1bq以上検出できるのであれば検出できますが、10Bq、20bqだと検出できません。

これも考え方があってこの程度なら大丈夫と判断する方はもちろんいらっしゃると思います。

ここで逆に考えて見ます。
給食で1Bq/kgをだすために、1品だけ汚染されていた場合の汚染量を考えて見ます。

もちろん、全種類1Bq/kgで汚染されていれば1Bq/kgででます。

それが次です。

板倉町のすみっこで放射線を叫ぶなまけものblog-給食単独

給食の中で米だけが汚染されていた場合1Bq/kgででるには
米は13bqで汚染されている必要があります。
キノコは133bq汚染されていないとでてきません。
このように単品で1Bq/kgででるためには多めの(自分の主観であるが)汚染が必要です。

ちなみに1Bq/kgででるための汚染をすべての食材でしていたとして
給食まるごとで検出されるのは18Bq/kgです。

さて、検出限界1bqでやりましたが、そんなに時間かけてられないことや
そこまで検出限界ない場合が多いと思います。

じゃあ、検出限界10Bqなら、20Bqならという話になります。

検出限界10Bqならキノコは1000Bq以上汚染されている必要があります。
全部この数値ではいっていたならば、トータルは190Bq/kgになります。
9種類暫定基準値越えで190Bq/kgです。

ある市では給食をまるごと測定し、平均をとり、それが暫定基準値を超えたら
対応する話があったみたいですが。
それが暫定基準値を超えるというのはすべての食材が500Bq/kg超えあるいは
ものすごい汚染がごろごろ混ざっている場合にしか成立しません。

何が言いたいかというと
一食まるごと測定しても数値としては低くでるということです。
そして低いからといって汚染食材が入っていないということにはならないということです。

当たり前のことしか言ってないわけですが

1食まるごと測定するには問題があって。

1、食事を食べた後に測定する。
2、測定しても低い数値がでるので、測定者が理解していなければそのままスルーする可能性がある。
3、仮に数値がでて、問題視したとしても、何が原因だったか特定しにくい上に次回からの対策もとれない。

したがってほとんど効果がないのではないかと思います。

これなら、食材ごとに測定し、でたものをはずしていくほうがいいのではないかとさえ思います。

このまるごと測定はなんとなく低い数値が出てなんとなく安心したというよくわからない結果が
狙いに自分は見えます。

ただ、逆に汚染していてもこの程度しか数値が出ないと安心する方ももちろんいると思います。

それはそれでいると思うのですが、チェルノブイリもこんな感じだったとしたら
(自分はチェルノの食材がどれくらいいつまでどの程度汚染されていたか知らない)
低いように見える数値も怖いと思うのです。

最大限努力した上で避けられないのであればしょうがないですが、
汚染されているキノコをスルーした上で混ぜて測定は怖いと思います。
キノコなんて汚染されてそうなのだから避けるべきだと思います。

正直この程度しかでないのかと、汚染されたものを混ぜてきたり、偽装して使ったりが
増えるような気がして怖いです。

子供の給食に関してはできるだけ汚染された地域の食材は使わず、それができないならば食材ごとに測定し排除すべきだと思います。

自分はこのような検査では安心はできないですし、弁当をやめて給食に戻ることもないと思います。