また最近

気持ちが上がったり下がったり

思いもよらないことに気がついて

悶絶したり

心が忙しいですガーン

今日は母の介護をしていた時のことを

書きます流れ星

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次男の妊娠がわかった時

母は寝たきりでした

私は長男妊娠時に仕事を辞めたので専業主婦

長男の子育てと母の介護の日々でした

母は私が小学生の頃に慢性関節リウマチを患い

オペを繰り返しながら

だんだん動かせないところが増えていって

車椅子生活になりましたが

車椅子からトイレへ介助すればトイレで排泄出来ていましたし

お風呂も介助すれば家で入れていました

それが、長男妊娠時に首の骨が脱臼してしまい

命の危険も出てくるほど病状が進んできていました

この時、母はオペを拒否しました

何度も入院しているので首の手術後の方の話を聞いていて

あんなに苦しい思いをしたくない

絶対嫌だと言いました

母の意思は固くオペをしないで

カラーを巻いて常に固定する事にしました

私はオペをして欲しかった

お母さん死なないで欲しい

死んだら嫌だよ

だけど、言えませんでした…

母がこれまで長い間ずっと苦しくて辛そうだったのを知っていたから…

その後長男が産まれ

産後落ち着いた頃に母も退院し子育てと母の介護が始まりました

お風呂は入浴介助を頼み

訪問看護の看護師さん、訪問ヘルパーさんには清拭を週に一度入ってもらう事にしました

それでもそれぞれの在宅時間は1時間くらい

そのほかの時間は全て私一人で世話していました

今日は体調良さそうだなと思っても

昼過ぎには痛みが出たり嘔吐したり

気が休まりませんでした

退院後一週間でまた再入院し

そこで大腸ガンが見つかりました

この時はオペをして腫瘍を除去し

体調が中々良くならず

半年入院しました

退院後

母の食べられる硬さや大きさの食事の準備

食事中の母の世話と子供の世話

食後の歯磨きも母の世話と子供の世話

洗顔も

着替えも

トイレも

母の世話と子供の世話

ゆっくり食事出来ませんでした

ゆっくりお風呂に入れませんでした

ゆっくりテレビも見れませんでした

ゆっくりする事に自分で自分を許しませんでした

お母さんの世話は子供の私がちゃんとしなくちゃ

子供の世話はママである私がちゃんとしなくちゃ

あれもこれも私がやるのが当たり前

そう思って常に頑張っていました

まだまだ頑張りが足りないと思っていました

次男の妊娠中また母の体調が悪くなり入院する事になりました

次男の出産に向けて母の預け先の施設が決まったところでした

始めは原因不明でしたが

ガンが再発していました

抗がん剤は副作用がひどく

リウマチの薬と一緒に飲めるものがなくて飲んでいませんでした

面会に行くと母の体調は少しずつ戻り

明るく同室の方や看護師さんとおしゃべりしていたりしました

私は安心してまたいつもの様に過ごせると思っていましたが

二週間過ぎた頃に食事が食べられなくなり水分摂取しか出来なくなりました

お母さんが好きな梅のサワージュースを作って持って行きました

美味しい、明日も持って来てねって喜んでくれました

次の日昨日まで普通に話せていたのに

その日は会話が変でした

聞いているのか?体が辛いから答えられないだけなのか?

だけど、長男に向かって

ママの言う事聞いて良い子でいるんだよ

って帰り際に言いました

次の日、先生に家族が呼ばれ

覚悟してください、いつどうなるか

と話がありました

昨日は話せていたのに?

病室は個室へ移動していました

話しかけても反応が乏しくなっていました

皮膚は黄色くなっていました

信じられませんでした

その次の日の朝早くに亡くなりました

次男の出産予定日まであと一月だったのに…

何もしたくなかった

誰かに助けてほしかった

でも言えなかった…

葬儀の手配も親戚の宿泊先の予約も

食事の用意もどうする?って言われるから

やっぱり私がやらなくちゃって頑張った

泣いてばかりいられませんでした

次男の入院準備を進めたり

長男の次年度幼稚園入園の見学をしたり

普段の生活にもどって行きました

まだ予定日よりも早く36週5日の夜に破水をし

次の日の朝次男は産まれました

早産だったので心配しましたが

体重3190g、呼吸も安定していて無事でした

実はこの日は

母の四十九日をする日でした

本来は予定日近くだったので早めに予定していたらその日に産まれてきました

大きくなってから

その時はみんなで慌てたんだよ

すごい日に産まれてきたねー

なんて話していました

だけど、ふと昨日

もしかしたら頑張ってばっかりの私に

頑張らなくてもいいよって

母がプレゼントしてくれた時間だったんじゃないかな?と思ったんです

お産した日になんて

頑張ってやりたくてもやれないですもんね

そんなになんでも頑張らなくていいよ

そう言っても頑張っちゃうから

無理矢理頑張れないようにしてくれたのかなぁ

そんな風に思えました

あれも出来ないこれも出来ない

あれもやってあげられない

これもやってあげられない

出来なくてものすごく頑張って

頑張っているのにうまく出来ない

ずっとそう思ってきたけど

お母さんはわかってくれていたのかもしれない

お母さんと長男の世話をしていた日々がとても宝物になりました

貴重な体験

辛かったことも多かったけど

幸せな時間もたくさん過ごせました

お母さんありがとう

頑張っていたあの時の私もありがとう