青いドレスの花嫁は新郎らしき男性とプランナーらしき男性と合流し、3人で円陣を組み「おー!!」と、気合を入れていた。
この掛け声に彼もビックリして3人の方を振り返った。
3人に呆気に取られている私達に気付いた黒田さんはニコニコしながらこう言った。
「ああやって新郎新婦とコミュニケーションを取って、一緒に結婚式を作って行くのが私達のスタイルなのですよ」
私達は黒田さんに連れられてある部屋に辿りついた。
扉を開けると、そこは白とエメラルドグリーンを基調としたチャペルだった。
ヴァージンロードがエメラルドグリーンで後は全て白という何とも神秘的な空間だった。
「ヴァージンロードと言うのは今まで歩んできた人生を表していると言われています。
れなさんが今までご家族と歩んで来た道をお父様と共に進み、その先に新郎が待っている、そしてお二人で未来への道に進むのですよ」
黒田さんはそう教えてくれた。
「そうなんですねー。ほんと雰囲気良いチャペルですね」
「ありがとうございます。れなさん、いかがですか?」
「ええ、本当に素敵なチャペルですね。ヴァージンロードの由来も聞けて良かったです」
この後、色々見せて貰い、最終的に見積もりを出して貰い、式場を後にした。
私は駅から近いし式場の雰囲気も良かったので気に入ったのだが、彼は今ひとつだったようだ。
時刻は夕方になっていた。
雨が強くなって来たせいか空は灰色でライトを点けて走行しなければならない程、暗くなっていた。
ザーザーザーザー。雨音がどんどん強くなって来る。
やがて辺りは闇に包まれてしまった。
次の式場は入り口にガルーダの銅像がある異国風な建物だった。
彼はこういう異国風な建物が好みな為、一目見て気に入ったようだ。
「れなちゃん、ここ良いよ。ほら、噴水もあるよ」
先ほどの式場の時とテンションの上がり様が180度違っていた。
私達を待っていたのは、私と同じ年位の可愛い女性だった。