みなさまこんにちは!


またまたご無沙汰になっちゃいました。

なにをやっとったかと言いますと、瞑想会に伝授に演奏にと…。


元々こんなに忙しい予定ではなかったですが、過ごしてみるとなかなか。


そんな中、先日、被災地支援コンサートのため、岩手県は大船渡市、
そして、宮城県は大河原市へと行ってまいりました。


まず東京でリハーサルをし、そのまま新幹線にて盛岡入り。

盛岡は平静で、その日は現地で食事をいただき、早々に就寝。

次の朝、バスで陸前高田市を通って大船渡市へ。


山間部を走るうち、少しずつ景色が変わりはじめ、恐らく
そこには人々の生活がありながら、その面影をわずかに感じさせるのみの
光景が広がり始める。


恐らく、もっとも津波の被害の大きかった場所の一つですが、
一年たった今も、その爪痕はあまりにもはっきりと残っている、というのが現状かと思われます。


まず驚いたのが、その地形の複雑さ・特殊さです。

日本全国ほとんどを廻った経験からも、ここは珍しいと感じました。

いわゆる「リアス式海岸」という地形で、海が目前にありながら、陸地の起伏が非常に
激しいものでした。


そこは、根こそぎ奪い去ってしまう、その力、引き波の恐ろしさを想像させるに充分な光景でした。


報道の映像とシンクロして、涙を禁じ得ません。


街並のあった彼の地は、ほとんどが更地となり、今も懸命に復興へ向けての
努力が日夜行われています。


そこに点在するうずたかく積まれた瓦礫の山、山…。


わずかに残るコンクリートの建物は、一見無事に見える。
しかしよく見れば、内部が激しく損壊した廃墟。



ここで今も生活される方々の心情は、お察しするに余りあるものでした。


このような環境で、音楽を聴きにお越しになる方々のためにも、
精一杯の演奏で少しでもお役に立てれば、と強く感じました。


実際に被害に遭われた方、家族を失った方の悲しみは、どうすれば癒されるのでしょうか。


誰にとってもそうですが、今を生きる。


ここから全てが再び始まる、と思っています。


私達は精神の道でほんの僅かですが、そのお手伝いをするものです。


音楽もそうですが、そこに言葉は必要ありません。


その瞬間を共有し、皆で笑ったり、泣いたりする。


このような経験とスキルをくれた全ての状況に感謝しつつ、


被災されたすべての方々のお心の復興を、切にお祈り申し上げます。