なんとなく、自分は韓流にははまらないだろう、とずっと思ってた。

 

でも、母が他界してから、彼女がすきだった映画やドラマを、父が毎日延々と観続けてたし。

母がいってしまう頃、「あれ、すごくいいのよ。」と言ってたから。

観てみたら、、、はまった。止まらないのが韓国ドラマ、って本当そう。

 

派遣とバイトかけもちしながら、親の借金返しながら、友達もいない、恋人も好きな人も彼女を助けてくれる人も気にかけている人もいない、おばあちゃんを養う女の子。

 

主演は、IU(アイユー↓写真左上)というちょー有名な韓国の歌手らしい。

 

こないだ銀座線乗っていたら、その車両にある広告がすべてIUが出ている化粧品の広告で、やはり有名人らしい。

 

可愛いくて、演技もすごくうまい。 

 

(画像引用:K Style「イ・ソンギュンからIUまで、新ドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」4人4色のキャラクターポスター公開」

 

恋愛ドラマとか家族ものって感じでもなくて、ジャンルが括れないドラマ。

 

最後、恋とか愛とかっていう言葉では括れない感じ、登場人物みんながそれぞれのおとしどころを見つける。

キャラ全員の気持ちが細かく描かれていて、女優だったり監督だったり、元エリートとかみんな事情が全然違うのだけれど、なぜかみんなそれぞれに感情移入する。 

 

印象に残ってるところ3つ。普段、日常生活で「なんかそうだよね」って感じていたことが、このドラマ観ていて、多かった。

 

①派遣先の上司が彼女をごはんに連れて行くシーン。

天ぷらだったか唐揚げだったかを黙って食べている彼女に、上司がいろいろ聞いてるところで。

 

「お父さんはなにしてた人なの?」

「あんたのお父さんはなにしてた?」「わたしはあんたのお父さんがなにしてたかなんて興味ないし聞かない。職業でも聞いて、レベルをチェックしてるの?それで馬鹿にするんだ?」「失礼ですよ。」

「そうだね。ごめん。」

 

はっきり「失礼ですよ。」って彼に言うところ。すき。 

 

現実にも、割と、こういうことってあったりする。職場とか友達との会話のなかで。

別に、親がなにしてたっていいじゃん。っていつも思ってた。

「XXさんのご両親って医者なんだって。」「すごーい。」みたいな会話が本当に苦手。「お嬢さま」とかいうのも苦手。

そういうのもう関係なくない?我々、みんないい大人じゃん。 

 

②↑左下の男性。主人公的な男性の弟が最後らへんで誰かに語る言葉。

セリフは①と同様、うろ覚えだから正確じゃないけど。 

 

「日本の映画でさ『誰も知らない』って観た。けど、辛くて観れなかった。俺が全部子供たちを引き取って育てたいって思った。

でも、これはみなくちゃいけないと思って、次の日だっかか、最後までやっと観れた。

そしたら、子どもはたくましかった。強く生きていた。」

 

なんかこれすごく響いた。

 

③主人公の彼女が話すこと。上司が言う事で一番優しいと彼女が思っていた言葉、

「なんかいるものある?」って彼が彼の奥さんにいつも仕事帰りに電話して聞いていたことだ、って言うところ。

 

私の母はガンを患っていて、食べられなくなってしまって、そんな母のために、父は毎日夕方に買い物に行くことに決めていて。

毎日、、夕方、「何か食べられるものある?何が食べたいのかーい?」って優しく聞いていたから。

 

母も父のこと「優しい」って思ってたかな。

 

闘病は辛かっただろうし、孤独だったと思うけれど、父の母を想う気持ち、母に伝わっていたらいいなって思う。

 

「ママはパパにほんとうに愛されているね。」ってラインで書いたことがあって、「うふふ」と入院中の母から返事がきたことがあったから、わかってくれていたかな。  

 

「まま、お勧めの韓流みたよ。めっちゃよかった。」って心のなかで話しかける。