８最後にハワイを訪問したのは2018年10月なので、もう3年半近くも前になります。
その後の新型コロナ・ウイルス禍で、ハワイに行けなくなってしまいました。
観光客が激減したハワイでは、多くの飲食店が閉店を余儀なくされていて、寂しい限りです。
そんな中でも、新しい飲食店がオープンしているのを耳にすると、嬉しくなります。
そこで、次のハワイ旅行で行きたい飲食店をシリーズで紹介したいと思います。
第1弾は・・・2022年1月1日(土)にNHK総合の「世界はほしいモノにあふれてる～新春ハワイSP」で紹介された「natuRe waikiki(ナチュール・ワイキキ)」です。
■natuRe waikiki(ナチュール・ワイキキ)
ハワイの食材をフレンチの技法で極上の味に仕立て上げる「アイランド・フレンチ」のレストランで、2021年12月にオープンしたばかりです。ハワイで「ZIGU」、「HEAVENLY」、「GOOFY Cafe & Dine」、「ALOHA TABLE Waikiki」、「ALOHA STEAK HOUSE」を展開するZETTON.INCの6店舗目で、地産地消(Farm to Table)を深化させた持続可能(Sastainable)な業務形態を目指しているレストランです。場所は、クヒオ通りとシーサイド通りの交差点近くで、「ZIGU」の入ってる建物の2階です。
※ナチュール・ワイキキのHPは ⇒ こちら
ナチュール・ワイキキのエクゼクティブ・シェフ(料理長)は・・・。
■小川苗さん
日本で料理の勉強をしたあと21歳で渡米し、ニューヨーク、パリで経験を積みました。そして、彼女自身の実力と料理にかける情熱で、若くしてナチュール・ワイキキのエクゼクティブ・シェフに抜擢されました。
「世界は・・・」の番組では、小川苗さんが新メニュー開発のためにハワイの食材を探す様子が紹介されました。
■ローカリア(鮮魚店)のタアペ
カイムキにある鮮魚店を訪れた小川苗さんは、店主からタアペ(ヨスジフエダイ)という魚を紹介されます。タアペは、1950年代に食用としてハワイの海に放流されましたが、今ではあまり食べられなくなったばかりか、在来種の稚魚を食べて生態系を壊しているとのことです。タアペを食べることは、生態系を取り戻す一助になることを知らされます。
■カアラ農園のタロイモ
オアフ島西部にあるカアラ農園で、タロイモ畑を訪れます。タロイモはハワイ先住民の主食で、球茎を収穫した後の茎を畑に植えると、9ヶ月後にまた収穫できるそうです。まさにサスティナブルな作物ですね。小川苗さんは、タロイモの葉に溜まる水滴から新しい料理を着想します。
■マヒキ牧場のグラス・フェッド・ビーフ
小川苗さんが、以前に食べて忘れられなくなったという極上牛肉を求めて、ハワイ島のマヒキ牧場を訪れます。牛が口にするのは母親のミルクと牧草だけのグラス・フェッドという方法で育てられたアンガス牛です。東京ドーム25個分の広い牧場で、約200頭だけが手間暇かけて育てられているそうです。小川苗さんは、ここで極上のフィレ肉を入手します。
■ハワイ島のオヒアレフア・ハニー
ハワイ島の島花なっているオヒアレフア、その花の蜜をミツバチが集めたのがオヒアレフア・ハニーです。香りが強い濃厚な味のハチミツです。
そして、完成した料理は・・・。
■前菜
火を通してからスモークしたタアペに、タアペの頭と骨を白ワインで煮だしたジュレがかかっています。タアペの下には、タロイモのムースが敷かれいます。フィンガー・ライムの実を絞りかけて食します。タロイモの葉に溜まった水滴を見事に再現した一品です。
■主菜
グラス・フェッド・ビーフのフィレ肉とハワイ島で養殖されているアワビの料理です。ハワイ先住民のイムという竈(かまど)を模して、ダッチ・オーブンにオーガニック・ファームの土を入れて、焼き色を付けたフィレ肉をバナナの皮で包んで低温調理したものです。ソースは、アワビの肝と身のエキスから作りました。お皿は、溶岩をプレスしたハワイのアーティストの作品です。
■デザート
オヒアレフア・ハニーのアイスクリームとハーブのグラニテ(氷菓子)で、ポメロ(文旦)のジュレと皮のコンフィが添えられています。
どの料理もハワイの食材、しかもサスティナブルな食材、そしてハワイの調理法を応用していて、とても美味しそう！
次のハワイ旅行で行きたい飲食店の第1弾でした。
