3月になり、暖かい日が多くなってきていますね
3月といえば「ひな祭り」。この日には古くから伝わる伝統的なお祝い料理があり、春の訪れを伝える旬の食材が使われています
代表的なものとして、はまぐりの吸い物やひしもち、ひなあられやしろざけ、ちらし寿司などがあげられますが、それぞれの料理や色にも縁起の良い意味が込められています
はまぐりの貝殻は、対になっている貝殻でなければぴったりと合いません。このことから、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と添い遂げるようにという願いが込められた縁起物
ひしもちは、緑、白、ピンク(紅)の3色の餅をひし形に切って重ねたもの。色の意味にはいくつかの説があり、緑は「健康や長寿」、白は「清浄」、ピンクは「魔除け」を意味する説と、緑は「大地」、白は「雪」、ピンクは「桃」で「雪がとけて大地に草が芽生え、桃の花が咲く」という意味が込められているという説があります
緑餅は増血効果があると言われるよもぎを混ぜ、白餅には血圧を下げると言われるひしの実が入り、ピンク餅は解毒作用があると言われるクチナシで色をつけています。
ひなあられは餅に砂糖を絡めて炒った、ひな祭りの節句の代表的な和菓子のひとつですピンク、緑、黄、白の4色でそれぞれ四季を表していると言われています。
当院の3月3日の昼食はとても可愛らしい手まり寿司がでました。
うっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたので、今回はスタッフが自宅で作ったひし餅型のお寿司をご紹介。
緑は青のり、ピンクは桜でんぶをすし飯に混ぜて、牛乳パックで型取り。
とっても簡単に作れます
さて今回は2016年ARTの集計②ということで、「採卵」にスポットをあててみました。
2016年の採卵周期は全662周期でしたが、このうち24周期は採卵日当日に排卵してしまい、採卵術ができなかった周期となっています。
よって、2016年は638周期、採卵術を行いました。
採卵に向けて当院では以下の6種類の排卵誘発を行っています。
ロング(Long)法、ショート(Short)法、アンタゴニスト(Antagonist)法、FSH/hMG注射のみ、低刺激法、自然周期で分類した結果は、
です。
全体でみると高刺激と低刺激は約半分の割合いとなっていますが、年齢によってその分布は異なっており、40歳前後になると低刺激法での採卵が多くなってきます。
年齢が上がるにつれ卵巣機能が低下し、高刺激で臨んだとしても発育卵胞数が多くならないため、低刺激法へと移行せざるをえなくなっていきます。
では、採卵後はどのような経過になっているかを調べてみました。
以上のグラフのとおり、1割は新鮮胚移植、3割が凍結胚を獲得しています。つまり採卵後、4割の周期が胚移植の機会を得ることができている、ということになります。
採卵した全ての周期で胚移植へ臨めるわけではなく、卵を採取しても受精につながらなかったり、受精卵になっても分割や発育状態が悪かったりと、胚移植へと進めない周期が6割これは意外と大きい割合ではないでしょうか。。。
そうなるとまた次は採卵から、、、ということになってしましますね。。
培養士としては、この割合を少しでも下げれるよう、培養環境を整え、さらには改善していきたいと思い、情報収集や検討を行っています!!
では、次回は移植後の経過についてお伝えする予定です