エレッシェルは翼を弛めてハンマーをしまって封筒と一冊の本を取り出した。
エレッシェル「ありがとうございました。」
エレッシェルは封筒をイコタに渡した。
イコタ「ありがとう。」
エレッシェル「訊きたい事が。」
イコタ「何?」
表紙に'地獄剣士名鑑'と記された本を付箋の所で開いて、エレッシェルはイコタにモエ・シャンエイの写真が載ったペーヂを見せた。
エレッシェル「この人がこちらに越層できるように、肉体を造ってもらえませんか。」
イコタ「……(紹介文を読んだ.)地獄 生れか。まだ死んでないんだね。…そっくりにならないかもよ。 」
エレッシェル「…いいです。 」
イコタ「いくら出せる?」
エレッシェル「3兆までなら…。」
イコタ「え? オニイサン何者?」
エレッシェル「…秘密の大事な物 守ってます。」
イコタ「…あ~。'神務員'(シンムイン)か。じゃ、目的は悪くないんだね。…現金で200万ある?」
エレッシェル「200万!? でいいんですか?」
イコタ「口座が無いんだ。持ち歩けるの200万くらい。」
エレッシェル「1兆 入ってるカードありますよ。一般の店じゃ使えませんけど。」
イコタ「やだ。カネモチに捕まったら一般人や動物 助けられなくなる。」
エレッシェル「…そうですか…。 」
エレッシェルは翼から札束を2つ取り出してイコタに渡した。
エレッシェル「もう100万どうです?」
イコタ「要らない。…オニイサン、オカネで人助けしたほうがいいよ。」
エレッシェル「え。どうしたらいいんでしょう。ずっと秘密の場所に独りでいるから大金の使いかた わからないんです。休みは一箇月に一度だし。だから貯っちゃって。」
イコタ「それにしては よく喋れるね。へ~。」
イコタは封筒と札束を腰に着いた袋にしまって粘着テープを取り出した。
エレッシェル「?」
イコタは粘着テープを30cmほど切り取って丸めた。
イコタ「お色気ありそで…無さそうでッッす~!」
エレッシェル「…」
粘着テープの玉が茶色から淡い紫に変色した。イコタはその玉をエレッシェルに渡した。
イコタ「それでその人の うなじをこすって。数分で体が見えてくるよ。服を準備しといて。」
エレッシェル「…ありがとうございます!」
イコタ「じゃ。ありがとう。」
イコタは徒歩で移動しはじめた。エレッシェルはイコタの うしろ姿が見えなくなるまで見続けた。