「・・・ヨシミ叔母さんっていい人だねハート

ベンが静かな声で言った。

「そりやぁ、そうだ!ぉりぇの妹だぁぜぇ!!」

俺の声にベンが小さな声で

「静かにしたほうがいいよ( ̄Д ̄;; あのさ、もう遅いからみんな寝てるんだからあせ

俺は、答えた。

「そりゅあぁ、悪かったぁ長音

ベンがため息をついた。・・・俺、何かしたか?何か、自分をコントロールできないような気がする。

「・・・ところで、パパ、いつまで日本にいるの?泣く

俺は、少し考えた。別に居たければいつまででもいることが出来る。ただ・・・お袋と親父にも会っとかないとな。

「実家に少し帰ってから帰りゅと思うぞぉぉ」

ベンが熱心に聞いて来る。

「いつ、実家に帰るの?笑顔

俺は、また少し考えてから、

「明日くわあ、明後日くわぁなぁぁにこ

と言った。ベンがガックリ肩を落とした。え・・・どうした涙

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もうパパ、帰っちゃうのか顔文字 今日しかボクと過ごせないんだ・・・うるうる 仕方が無いよね・・・パパの都合だし・・・それにパパとママは、もう離婚しちゃってるから・・・挫折 あ、そうだ・・・ママ、どうしてるだろう・・・慌てふためいてたりして顔文字 でも自分が招いたんだよねテレ

「パパ、何号室だっけ記号

ボクが聞くと、パパはボソボソッと号室名を答えた。偶然にもその号室の階まで来ていた。パパの言うとおりにホテル内を歩いていくと、見覚えのある顔が待っていた。ママだっハート

「ママッハート

ボクが呼びかけると、ママが凄い形相で振り返った。そして、ツカツカとパパに歩み寄った。

「貴方!ベンをさらって何する気なの!?私がどんなに心配したか分からないでしょう!?」

・・・え・・・。違うよ、ママがいけって言ったんでしょ。パパは、キョトンとしている。

「ちょっと待ってよ、ママ。ママがパパのところに行けっていったんでしょ?」

ママがボクを睨みつけた。

「そんな事言ってません!」

絶対に言ったって。ボクは、必死になってパパを庇う。

「ママのうそつき!じゃあ、この紙、なんなのさ!」

ボクは、ポケットからママに貰ったホテル名とかが書いてあった紙を出した。ママがヒクッと鼻をひくつかさせた。・・・どういう風の吹き回しだろう・・・。