「ナツヒコ!」
ナツヒコこと金崎 夏彦は慌てて目を開けた。
「・・・!あ、やあ・・・アニー!あ、あの眠ってたわけじゃないんだ!」
夏彦は慌ててアニー・ネイヴに弁解した。
「ナツヒコ!日本の特別な日、教えて!」
アニーは、夏彦の言い分を思いっきり無視して言った。
「・・・んぁ・・・う~ん・・・夏だったら七夕かなぁ・・・」
ぼんやり言う夏彦にアニーはキョトンとして聞き返す。
「タナバタ?何ソレ。」
夏彦は頭を抱えた。七夕を説明しろって言われても・・・。日本が大好きで好奇心大盛のアニーはワクワクと夏彦の返事を待っている。それを見て、夏彦は、唸りたくなった。
「織姫と彦星っていうのが1年に1度だけ会うのが七夕だよ。」
思いつかなかったからそういうと、アニーが目を輝かせた。
「ソレって恋人同士!?ロマンティック!」
夏彦は、苦々しく笑った。・・・そういえば、織はどうしてるんだろう・・・