1990年月組公演「ル・ポアソン」。
トップコンビ、剣幸さんとこだま愛さんのサヨナラ公演です。
月組は1985年の年末からお二人がトップでしたので、併演の「川霧の橋」とともに、約5年間の集大成のような公演でした。
当時、印象に残ったのは、お二人のフィナーレの衣装。
金色のスパンコールの衣装に白いモコモコ(あれはなんて言うんだろう)がついていて、豪華だな、と思いました。
作・演出は岡田敬二先生。
ロマンチック・レビューシリーズの一本です。
今でも再演されているとか。
私も大好きなショーいやレビューです。
ロマンチック・レビューシリーズといえば。
高汐巴さんがトップ時代の「ジュテーム」がロマンチック・レビューシリーズ第一作らしいのですが、えっそうだったの、と頭の中にが浮かびます。
ま、それはさておき(宝塚は細かいところツッコミ出すときりがない)。
TCAが販売したDVDを再生(DVDがあるからということでNHKの放送を録画したVHSを処分したらカットになっているシーンがあった)。
プロローグ、剣幸さん→こだま愛さん→涼風真世さん、と歌い繋いでいく主題歌。
剣幸さんがボルドー色(っていうのかな)で、他の男役さん達が銀色のシャツで踊るシーン。
トップガンみたいなシーン。
これ、丸々カット。
剣幸さんから涼風真世さんへのバトンタッチを印象づけるシーン。
特にお気に入りです。
ってほとんど全てですね。
さて。
剣幸さんもこだま愛さんも歌もお芝居も上手だったなぁと思います。
流石、約5年もトップコンビだっただけあって、息がぴったり。
そして。
剣幸さんのまわりのスターさん達の身長が大きい(久世星佳さんや天海祐希さん)。
でも、身長差を感じさせない剣幸さんのオーラが半端ない。
二番手は涼風真世さん。
歌が上手い。
フェアリータイプと言われていましたが、それだけではなく、この頃には、俗に言う男役10年って感じで、カッコいい男役さん(ちょっと偉そうな表現)。
トップコンビも二番手も歌えて芝居が上手くて、いうことなしの組だったかと思います。
脇を固める方々も、汝鳥伶さん、京三沙さん、邦なつきさん、未沙のえるさんなど、宝塚を代表する名脇役の方々がずらり。
専科ではなく皆さん月組生。
凄い組だったなぁ、と思います。
まぁ、もっとも。
4組の中で一番好きな組だったという贔屓目、入ってます。
どうでもいい話なのですが、祖母、母、私と三代に渡っての宝塚ファンなのですが。
この公演を見た母が「多分、次の娘役トップは麻乃佳世さんね」と予想したのも懐かしい思い出です。
それでは、また。