誉21型は吸気系統の製造不良などが原因で二速全開高度が1300馬力しか出なかった時期がありました。誉エンジンのマイナス評価の多くはそのせいもあると思います。今回はスペック通りの誉21型と劣化版誉21型で性能を比べてみます。
【誉エンジン諸元】
エンジン 誉21型 誉21型(劣化版)
排気量 35.8 35.8 (L)
直径 1.18 1.18 (m)
離昇馬力 2000 1635 (ps)
回転数 3000 3000 (rpm)
吸気圧 +500 +500 (mmHg)
一速馬力 1860 1515 (ps)
回転数 3000 3000 (rpm)
吸気圧 +350 +350 (mmHg)
高度 2000 2000 (m)
二速馬力 1620 1300 (ps)
回転数 3000 3000 (rpm)
吸気圧 +350 +350 (mmHg)
高度 6100 6100 (m)
減速比 1：0.5 1：0.5
【キ84 諸元】
エンジン 誉(ハ45)
全長 9.92 (m)
全幅 11.24 (m)
主翼面積 21.00 (㎡)
全備重量 3890 (kg)
プロペラ 3.05 x 4
武装 20mm x 2
12.7mm x 2
図1(高度 - 速度)
速度は30km/h(海面高度)〜50km/h(10000m)ほど低下しています。
図2(高度 - プロペラ効率、先端マッハ数)
図3(高度 - 馬力)
図4(高度 - 上昇率(m/s)、上昇時間(min))
上昇率は馬力の低下率以上に低下します。上昇時間は高度6000mまでが1.7分、8000mまでは2.7分余計にかかります。