ヨタロウ会の皆様


今回の「ヨタロウ会」について、小中陽太郎氏からご感想が届きましたので、転載いたします。






        「4日おくれの二の丑に鰻を食うわけ」

                           小中陽太郎

「どうじゃ、あついのう、うなぎでもくうか」

 と源内先生

「まあ、うれしい、池の端?」

「いや、わしが宣伝を頼まれた店がある。ちと遠いが、千住小塚原の荒川端まで駕籠でもやるか」

 と、やってきたのは、芭蕉が奥の細道に旅立った千住大橋の手前、芒が土手になびいている。そこに、軒の傾いたような店があった。店先に、うなぎの「う」を大きく書いた暖簾が川風にそよぎ、その脇に、

「土用(どよう)の丑(うし)の日にはうなぎを食せば精力絶倫」

 

 あなうなぎ いづくの山の妹と背を 裂かれてのちに身を焦がすとは(鰻に寄る恋)


                           大田南畝


(以上、平原社刊「翔べよ、源内、丑の日提稿分より)

 というわけで、やってまいりました。南千住のよたろう会の詳細は、それぞれのブログで焼くなりしゃぶるなり存分に。