今年のGWは、登山を趣味してから目標にしていた雪山登山+キャンプの実行を達成をするべく涸沢ヒュッテへと愛車のイザナミ号と共に遠い長野県北アルプスへ足を運んだ。

以前山行した立山と同じく、マイカー規制のある山で、登山道までは上高地行きのバスに乗る必要があり、なんと往復2400もする。そして最寄りの駐車場に止める必要があり、更にそこで1泊の場合1800円ほど取られるため、それなりの出費となることに渋い顔をしながら観光地として有名なカッパ橋へと向かった。

私が上高地バスターミナルに着いたのはam6:20程度で標準ぐらいの入山と言える。バスターミナルで壊れかけのポールを丁寧に調整していると、目の前のバックカントリーを楽しまんとするグループの方の1人が荷物を整理している時にコケたのか、何処かにぶつけたのか定かでは無いが、明らかに足の調子が悪そうで、泣く泣く登山を断念する姿を目撃した。私は、この判断が出来る人の心の広さと、山の怖さを甘く見ない謙虚さに感銘を受けたため、この記録に残しておく。

今回の目的である冬山登山+キャンプを実施するにあたって幾つか心配事項があり、その一つが装備の洗練さである。登山キャンプの知識を付けるため本屋と動画で勉強し、必要な物を惜しみなく買い揃えた結果、50+15Lのミレーのザックは今にも決壊寸前のダムの様で、それを運ばんとする当人はヒョロヒョロの男性。なんとか背負って歩くことは出来るが、当然筋力量が足りず、足を動かす度に太ももの毛細血管が音を出して切れる感覚が今でも思い出せる。

そうして憧れと勇気とトンデモナイ重さの荷物を背負った冒険者が涸沢ヒュッテを目指すのであった。