先日、息子の保育園で「遠足ごっこ」がありました。「ごっこ」が付くのは、感染対策で、遠出できず、保育園の園庭で遊んで弁当を食べたから。いつもと変わらない環境で「遠足」なぁ…。バスで水族館、みたいに、「何が楽しかった?」とサラッと聞きづらい
 迎えに行くと、彼は立ち上がってリュックを何度も掛け直し、ベルトのバックルをカチッ。楽しかったっぽいなー遠足ごっこ。
 夕食時、息子に聞いてみました。
「どこでお弁当食べたの?」
「友達のとこ。」
ん?
「保育園の中で?外で?」
「外の〇〇くんのとこ。」
むー。聞きたいことが伝わっていない…。
隣で夫がニヤニヤ笑いを浮かべています。
「お庭の鉄棒のとこ?木のおうちのとこ?砂場?」
「おうちのところ。」
 息子とようやく通じ合った瞬間でした。
 そーいえば。
 以前病院所属から老人保健施設に移動した時、介護士の女の子から言われたことがありました。

 センセ喋ってること、最初宇宙語か思いましたわ。

 要するに「何言ってるのか全然分からん」ということ。病院の、医療スタッフの間しか通用しない言葉を、患者さんや介護士さん達にも気づかず使っていたのです。
 要領を得ない、と言うところもあったのでしょう。同じ頃、ヘルパーの講座で、講義をする機会がありましたが、講義後、受講生の1人に、
「言っていること、全く分からないです。」
と面と向かって言われたことがありました。ガーン 
 馴染みの無い、想像もできないことを、漢字熟語の多い文でつらつら喋られても、ちんぷんかんぷんだわね、と今なら私も思えます。

 また宇宙語使ってしまったか?
 息子はちゃんと私の質問に答えていました。確かに友達の隣。彼の目の前の景色です。
 私の中の「遠足ごっこって、保育園のどの場所で、敷物敷いてお弁当食べたのかな?」というのは、大人の発想。保育園全体を俯瞰して見れないと分からないし、そもそもそんな事気になるのって親だよね。
 ツーカーって、結構難しい事なんですね。キョロキョロ