丹沢秘密倶楽部

丹沢秘密倶楽部

よく行っていた丹沢の山小屋のこと、
日々の記録、こんなことがあったかな、近ごろお気に入りの一句。

近ごろは、ほぼほぼ囲碁です。

 

囲碁三昧と言えば、聞こえはいいのですが、気分的には良くないのです。それは、インターネット囲碁だからです。日本棋院インターネット囲碁「幽玄の間」、対局だけでなく、会話機能も付いてはいるのですが、互いに使うことはほぼなく、勝敗だけで終わってしまうことがほとんどです。

 

対面囲碁(変ないいかたですが、本来の囲碁)であれば、勝っても負けても、ああでもない、こうでもない、と言いながら打つのが一般的で、互いに多少のリスペクトがあるのです。

 

二年ぐらい前に、八王子市役所前にある碁会所に行ってみましたが、ちと遠いので、それっきりになっています。また行ってみるか、思案中。

 

十月ごろ、立川立飛歌舞伎を見に行きました。市川中車(香川照之)と息子の市川團子が出演していました。画像は立川駅構内。

 

 

久しぶりに、月刊「俳句界」を買ってみました。

 

近ごろお気に入りの一句「俳句界」12月号から

 

現金はかぞへて楽し氷菓買ふ       小川軽舟

 

当方も現金での買い物は少なくなっていますが、いくらかは手元におくべきでしょう。

 

いつまでも暑く楽しく夜の長く      岸本尚毅

 

虫の世界ですね。

 

側溝の中まで花野ひとつづき       細谷喨々

 

当方の家の側溝も花野になっています。あまりに丈が伸びてくると剪りますが、基本的には放っておきます。

 

花柄の日記ねむそうなので買う      土井探花

 

この方は、現代仮名遣いの俳人です。

「花柄がねむそう」、気に入ったのでしょうが、俳句なので。

枝豆の花

 

 

ふらんす堂通信184を適当にめくっていたら、目に飛び込んできた一句、

 

窓を開ければ港が見える夜の秋

 

仁平勝句集「デルボーの人」の紹介ページで、

「読者は、本歌取りやパロディーを楽しみつつ、日常生活に存在する俳句的発見・・・櫂未知子評」とありました。

 

「窓を開ければ港が見える」♪メリケン波止場の灯が見える・・・」超懐メロ「別れのブルース」(淡谷のり子)の出だしに季語「夜の秋」をつけたものらしい。

 

うむ、なるほど、そういうこともあり、なのか。

 

仁平勝、この方は、角川俳句賞の選者の一人で名前は知っていたが、評論家で、句集を出しているとは知らなかった。

 

しかも、昭和24年東京吉祥寺生まれ、当方より一歳年長の人。

 

しばらくは、この人の句集、評論を読むことにしました。

当方のメロン、見た目はスーパーで売っている2000円クラスですが、取るのが早かったらしく、大味以前、微かにメロンの風味、一口で、これは食用ではないと、当方の畑に戻しました。

 

 

南風メール句会6月

 

当方のみの結果です。他の人のものにはふれられません。

 

投句は三句ですが、二句は選も予選も入らず、抹消。残った一句。

当方的にはよくあることです。

 

 

宝くじ売り場を過ぎて白紫陽花   1点

 

 特選1   予選2

 

自評、知人の所属する書道会の書展や絵の個展を見に、年に何度か銀座の画廊に行くことがあったのです。

 

当方の遅れてきた「銀ぶら」、

銀ぶら、大正時代からの俗語だそうです。

まぁ、当方の場合は、行き先になかなかたどり着けず、うろうろしていることですが。

 

銀座の有名な宝くじ売り場、西銀座チャンスセンターを過ぎて少し行くと、数寄屋橋公園があります。公園全体を見渡せる小さな公園ですが、ここに、白い紫陽花があるのです。

 

「白紫陽花」「銀座」「数寄屋橋」「公園」なかなか、句にできないでいましたが、「白紫陽花」だけを残して投句したところ、3人の方が注目してくれたということでした。

 

当方のいちご

 

 

近ごろお気に入りの一句

 

「金子兜太自選三百句」から

 

  トラック島にて

 

ふる里はあまりに遠しマンゴー剝く       金子兜太

 

キャッサバ林軍靴を照らす火の果てに      金子兜太

 

キャッサバ、いもの一種、煮るか焼くかしたのでしょうね。

 

 

  トラック島にて米側作業に従事 三句

 

あお向きしとき月ありぬ一つの月        金子兜太

 

葦の穂や滑走路昃(かげ)り吾等帰る

 

愚に近き日日やバナナは色づきて
  

一句目、月を見上げた、一つの月だ。

阿倍仲麻呂のような心境だったのでしょうか。

 

調べました。

 

阿部仲麻呂(あべのなかまろ/大宝元年~宝亀元年 / 701~770年)は大和の国に生まれ、若くして優れた学才を現し、仲麻呂十六才の時に遣唐使・多治比県守に従って、留学生として唐に渡りました。
唐では「朝衡/晁衡(ちょうこう)」と名乗ったと伝えられていて、三十年近く滞在しました。

玄宗皇帝に仕え、李白や王維らの著名人と交際し、文名が高かったと伝えられていますが、仲麻呂が五十一歳の時、宗皇帝に帰国を願い出て帰路に着きます。
しかし、その途中で嵐にあい、安南に辿り着きました。
阿部仲麻呂は後に再び長安に帰り、唐の地で亡くなっています。


「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも」


この和歌は、よく知られているもののひとつですが、仲麻呂の帰国を祝って、明州(現・ニンポー)の町で送別の宴会が開かれた時に詠まれたものだと伝えられています。

 

「春日なる三笠の山」


実はこの三笠の山の麓は、遣唐使の航海安全祈願のための神祭を実施する場所だったのです。

 

ということでした。

当方のトマト

 

 

近ごろお気に入りの一句

 

昭和遠し冷しトマトといふ肴          伊藤伊那男

 

 作者は神保町で「銀漢亭」という「俳人酒場」を十数年、営業していたという人です。

 

 

増上寺裏で十年氷売              矢野玲奈

 

 増上寺の前は広いでしょうね、行ったことはないが。暑苦しそうな俳句です。

 

 

凌霄花(ノウゼンカズラ)

 

 

近ごろお気に入りの一句

 

滴りの駅にとまりぬ山軌道          吉村 昭

 

「滴り」岩壁からしみ出した水、水滴。

「山軌道」軌道は線路。

「駅」トンネル内の駅と思われます。

 

作者の随筆集「わたしの取材余話」に「高熱隧道をゆく」という一文があり、宇奈月温泉駅から軌道車に乗って、地底のトンネル駅に着いたことが書いてあります。たぶん、このときの句でしょう。

 

吉村昭の作品「高熱隧道」は小説ですが、ほぼ実話。

黒部第三発電所建設のためのトンネル工事、岩盤温度166度に達する箇所の難工事。

昭和11年~14年、累計300名以上の人が度重なる事故で亡くなったそうです。

このことをイメージして読めば、凄い俳句なのです。

 

現代であれば、工事中止になっているものでしょう。

実際に当時の富山県庁が工事中止命令を出したそうですが、陸軍省の介入によって、続行されたと書いてありました。「高熱隧道」解説文から。

 

 

 

横顔は子規に如くなしラフランス       広渡敬雄

 

 教科書などに載っている正岡子規の横顔でしょう。

 

 

ぶちまけて蜜豆が夜空のようだ        神野紗希

 

 都会の夜空ですね。

昼咲き月見草

 

近ごろお気に入りの一句

 

これよりの夏の永さや水を打つ          岸本尚毅

 

 梅雨明けのことを詠んだ句でしょう。

 

 

下駄履いて好きな季節は夏と言ふ         八木 健

 

 当方も、「暑くても夏がいい」と思っていましたが、40度近い気温となると、「寒くても冬がいい」に鞍替えですね。

 

 

いつもそこに寝ている犬に望の月         金子兜太

 

 犬小屋が玄関横あたりにあって、繋がれた犬が横になっている、昔ながらの飼い犬。

 

 

演歌に高ぶるわれここにあり寒紅梅        金子兜太

 

「句会が終わると・・・・・安い酒場に・・・・・その後は必ずカラオケ・・・・・兜太は艶歌でした。」

「金子兜太のことば」石寒太編著

 

曲目を知りたいと思いましたが、書いてありませんでした。

 

そういう句会ならば、当方も出てみたい。

紫陽花

当方の紫陽花、鉢植え3年目、紫陽花は花もいいが、葉もなかなかだと思っていますが。

 

羽を伸ばしている鳩

 

 

南風メール句会一年続き

 

1月

 羽伸ばす地べたの鳩も小春かな       1点

並選1

 

自評、県立相模原公園の遊歩道脇に鳩のつがいが羽を伸ばしていたのを見たことがあって、「小春」をつけてみたのです。公園内は安全だと認識しているようで、人のことは時に気にしていないように見えました。

 

2月

 ぼたぼたと春の雪落つ庭木かな       0点

予選2

 

自評、当方がこどものころの八戸は春まで少ないが雪はあった。春先はぼた雪が落ちてくる灰色の暗い空を見上げたものです。

 

この句は東京八王子のぼた雪です。「庭木」実際は植木鉢の小さな木ですが。

 

    母と子のリュックに春の朝日かな       2点

特選1  並選1  予選1

 

自評、保育園と職場に向かうであろう親子の姿。

 

3月

 腐葉土を敷きつめられて菫かな       0点

予選1

 

自評、当方の小さな花壇です。腐葉土を敷いておくと、菫がより長持ちするのです。

 

 校門に止まるタクシー卒業式        1点

並選1

 

自評、遠くに住む父親がなんとか卒業式に間に合わせようとタクシーで到着。その昔、当該学年ではない教員が二人ぐらい交代で校門に立っていたのです。

 

4月

 東京の標準木や桜しべ              0点

予選1

 

自評、「靖國の標準木」とも思いましたが。

 

 春の雲博物館まで石畳           0点

予選1

 

自評、上野公園の国立博物館。季語は「葉桜や」「さくらしべ」がよかったかも。

 

 境内に子ども二人の花見の座        1点

特選1

 

自評、相模原市南区にある大沼神社。小さな神社ですが、公民館が隣接して作られていて桜が十数本植えられています。

 

5月

 駅中に見守られたるツバメの子       1点

並選1

 

自評、京王北野駅、駅中に花屋、薬局、御茶屋、床屋、書店、食堂などがあります。

 

 少年は手をポケットに大藤を        1点

特選1

 

自評、よみうりバス旅行で「あしかがフラワーパーク」に行った時、若めの祖母らしき人と高校生ぐらいに見える孫らしき少年を見かけました。

 

 ワイシャツの袖捲りして立夏かな      1点

並選1  予選2

 

自評、「袖捲り」は日常的にしているのですが、ワイシャツの白と立夏がいいかなと思ったのです。

 

 

いろいろ、選評もいただいておりますが、メール句会内のことなので、自評のみで。

百合の一種

京王北野駅前交番の前の花壇。

iPhoneの植物識別で調べました。リリウム・ブルビフェラム、「ゆりの球根」を表す語のようです。赤い花が多いようです。

 

 

さて、南風メール句会結果の続き

 

 9月 カナカナや野球少年レーキ引く     0点

      予選2

 

自評、相模原市南区に住んでいたころ、近所の雑木林の一画が切り開かれて少年野球チームの練習場になっていたのです。その辺一帯にひぐらしが棲息していました。

雑木林はかなり広大なもので、「こもれびの森」と命名されて、相模原市保存林になっています。

 

      鬼太郎になって真昼の運動会      0点

      予選3

 

自評、東京渋谷での新米教員のころの運動会。クラス対抗着せ物競争で鬼太郎に仮装させられたのです。生徒のレクレーションですね。午前の部の最後の種目。古すぎる思い出。

 

 10月 大仏の胎内窓やいわし雲        3点

      並選3

 

自評、鎌倉の大仏、裏に回ると窓が二つ。

 

    秋の蝶車道に流れ昇りけり       1点

      並選1

 

自評、「こもれびの森」の中を道路が通っています。両側は雑木林です。

 

 11月 銭湯に野球部員や初時雨        3点

      並選3   予選3

 

自評、たまに行く喫茶店を兼ねた古書店があって、その裏に銭湯があります。

 

 12月 水琴の音聴く寺や柿日和        1点

      並選1

 

自評、日帰りバスツアーでの一コマ

 

     秋の蝶花壇の土を歩きけり       7点

      並選7   予選3

 

自評、当方の家の郵便受けの下に小さな花壇があります。晩秋です。

メークインの花

いつもは、男爵や北あかりを作っているのですが、初めてメークインを植えてみました。

 

 

南風メール句会に参加させてもらって一年が経ちました。

 

句会システムは、三句投句、当季雑詠(季節に合っていれば題材自由)、選句は六句(特選1、並選5、点数は特選も並選も同じ1点)、他に予選がある。(数は任意だが、点はつかない)

予選は0点ですが、誰も予選もつけない句(選外)は結果公開の時点で消えてしまうのです。

点数は入らないが、「特選並選」候補でしたよ、というのが「予選」らしいです。

 

 

 

簡単にふりかえってみます。

 

2024年6月 また人に抜かれて尾根に日の盛り    1点

      並選1

自評、丹沢塔が岳へ向かう、通称「バカ尾根」での一句。

 

三句中、二句は予選も含めて、誰にも選ばれなくて、一人だけ、この句を並選に入れてくれた人がいたのです。

ちなみに、参加者は83人でした。全没寸前だった、ということです。

 

   7月   夏草や椅子棄てられて停留所      1点

      並選1  予選1

自評、バス停によく置いてある椅子、だれかが自宅で使わなくなった椅子を持ち込んだものでしょうが、何年かのうちに、ボロボロに。持ち込んだ人が片付けるべきでしょうが、その人は生きているのかどうか。

 

             8月  駅前の荒物屋から鬼ヤンマ       2点

      並選2  予選1

自評、町田駅の踏切そばの荒物屋に鬼ヤンマが飛び込んだのです。店内でいろいろなものにぶつかって大暴れして、出てきましたよ。

 

以下は次回に。