今日はメインでやってるブログから移植してみます。


保健所とか殺処分とかのキツイ内容になりますので、苦手な方はスルーして下さい。


3日の午前1時くらいに書いたもの。
















朝、新聞のテレビ欄を見ていたら、夜の『ニュースZERO』で、動物の殺処分についての特集がある事を知った。


こういう特集は、見なきゃいけないと思う。


でも、見なきゃいけないと分かっていても、見る勇気がない。


だからいつも避けて来た。



でも、テレビ欄には

殺処分ゼロに向けて…

というような文字があったから、勇気を出して見てみる事にした。




その時間は父親はいつものように早く寝ちゃってて、母親はお風呂で。


ちょうど台所で1人きりだった。



番組で特集したのは、殺処分ゼロに向けて活動しているある愛護センター(というか要は保健所)を取り上げたものだった。


熊本市の愛護センター。


殺処分ゼロだよ!?


スゴイ事だよ。



昨年度だったか、事故で瀕死の状態だった動物など、やむを得ず処分したのは4頭のみ。


しかも『処分器』と呼ばれる、入れられた動物達を『窒息死』させるガス室は使いたくないと、全て麻酔注射による安楽死にしたとか。



処分器に入れられた動物達は、スイッチを押されるとみな苦しみもがく。


どうにかして出ようと必死にもがく。


酸素が無くなるんだもん。


苦しいんだよ。



世の中には綺麗事がまかり通ってて、動物達はみんな安楽死になると思われてる。


苦しみもなく、眠るようにして死んでいくと思われてる。


違うのに。





動物達が苦しんで床を引っかく爪の音が頭から離れないと、職員は言っていた。




特集の冒頭で、関東にある某愛護センターの光景も映って。




それを見た瞬間、体がガタガタ震えた。



全身に力が入って強張った。



涙がブワッと一気に溢れた。



処分器に入れようとして力ずくで犬を引っ張る職員。


抵抗してズルズルと引きずられながら処分器に入れられる犬。


全身で必死に抵抗していた犬。


全てを諦めて横たわったままの犬。


悲しそうな瞳。


何が起きてるのかも分からないまだ小さなあどけない子犬。



そんな姿を見て、私はずっと


ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい


と呟いて泣いた。




あれは全て現実なんだよ。


この国のあちこちで行われている、繰り返されている現実。



スイッチをカチッと押す瞬間、一体私達は何をしてるだろう。


犬や猫が苦しんでる間、私達は一体何をしてるだろう。




犬や猫を殺す為に税金が使われている。





その熊本市のセンターは、収容されて9ヶ月なんていう犬もいてさ。


みんな散歩に連れて行ってもらえて、シャンプーまでされて、新しい飼い主が現れるのを待つ。


見つかるまで待つ。



私がこうなって欲しいと願う世界が現実にあった。


熊本市にあった。




通常、飼い主が直接持ち込んだ場合、即日処分となるらしく。


だけどその熊本市のセンターは引き取りを拒否する。


飼えないのなら、あなたが次の飼い主を探して下さいと突っぱねる。



それが全ての解決策なんかじゃあないけどさ、引き取り拒否されたら捨てちゃう飼い主だっているだろうし。


でも、その引き取り拒否の姿勢は素晴らしいと思った。



他のセンターも見習って欲しいよ。




私は常々、愛護センターという場所が、その字のごとく動物のシェルター的存在になって欲しいと思っていた。


殺す為の施設じゃなしに、生かす為に存在する施設であって欲しい。



ペットが飼いたいと思った時に、ペットショップに足が向かうんでなく、まずはそのシェルターに足が向かう事が自然な事になって欲しい。



日本中の愛護センターが、あの熊本市のセンターみたいに変わって欲しいよ。


やれば出来るんだよ。


どうせ税金を使うなら、生かす為に使って欲しい。