サンパウロGPが開催されるインテルラゴス・サーキットは正式名称、「アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ」といい、ブラジル出身でブラバムに在籍し1977年に飛行機の墜落によって死亡した地元出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来している。

サーキット自体は1938年に建設が開始され、1940年にオープンし、F1初開催は1972年である。
このサーキットが作られたきっかけは大手不動産会社が土地を購入するも一部は住宅地に適していないと判明したため作られた経緯がある。

コースは全長4.309km、コーナー数は右5、左10の全15コーナーから成り立つ半時計回りのサーキットである。
今年はピットロードを含む全区間でアスファルトの再舗装が実施され、作業完了後は高圧洗浄機により徹底的に洗浄されたためドライバーとチームにとってはどの位グリップがするのか、またタイヤへの影響など多くの部分が未知である。

また今週末は雨の予報があるため洗浄はされているものの、あまい部分があると油分が流れ出てとてもスリッピーで危険な路面になる可能性がある。

コースレイアウトはF1の中で短いサーキットではあるものの、最大高低差が43mと起伏が大きく、特にTern1から2にかけては顕著にみられる。

また典型的なオールドサーキットであるためコース幅は狭く、予選でのポジションが重要であるためトラフィックが発生しがちである。
しかしインテルラゴスには予測不可能な天候が待ち受けており、予想外のドライバーがポールポジションを獲得するケースもある。

DRSゾーンは2箇所に設置され、Tern3から4、Tern14から Tern1のホームストレートに設置される。

各セクターの特徴としては、Sector1・3はストレート区間が長く、一方でSector2は低中速コーナーの連続である。
そのためチームは低ダウンフォースのパッケージでストレート区間でスピードを稼ぐか、Sector2のコーナリングスピードでタイムを稼ぐかの選択を迫られるがレース、予選ではストレート区間に対しDRSが設置されているためハイダエンフォースのものを選択するケースが多い。

オーバーテイクポイントはホームストレートでDRSを使うか、Tern12の立ち上がりで相手よりトラクションを上手くかけTern1でのオーバーテイクや、Tern4の2箇所が最大のポイントとなるだろう。
またTern12の飛び込みでもSector2が遅い車に対しては仕掛けれる可能性が高い。



Pirelliによる今週末の持ち込みタイヤはC3がハード、C4がミディアム、C5がソフトと1番柔らかいコンパウンド選択となっている。

レース中のタイヤ管理において課題となるのは多くのコーナーが左コーナーであるため、左フロントタイヤの温度が下がりがちである点、そして右のリアのオーバーヒートには気を配る必要がある。



タイヤ戦略としては2023年はオープニングラップの事故の影響で赤旗となった為、タイヤ交換数が異なるがソフトからミディアム、最後にソフトの2ステップが主流になると予測される。
ただ昨年は1段階硬いコンパウンドだった為、ミディアムからハード、最後にソフトorミディアムなど多くのケースが考えられるが路面が全く異なる為予測がつかない。
またチームは今週末はスプリントフォーマットがあるため、ロングランはスプリントで様子を見る必要がある。



今週末はシーズンも残り4戦となりチャンピオンシップが大詰めとなる中でレッドブルのマックス・フェルスタッペンはエンジンペナルティを受けずに乗り切れるのか、またドライバー、コンストラター両チャンピオンシップのトップの争いからは目が離せない。

またチャンピオン争いの他にも来季マックス・フェルスタッペンの隣のシートをレッドブルグループの誰が掴むのか、セルジオ・ペレス、角田裕毅、リアム・ローソンの走りにも注目だ。

3連戦の最後を誰が気持ちよく終えられるか、今週末も熱いバトルに期待だ。