アゼルバイジャンGPの開催されるバクー市街地サーキットは全長6.003km、コーナー数は右8、左12の計20コーナーから成り立つコース幅の狭い市街地コース。

1周の長さはスパに続く2番目でありF1における最高速度記録を2016年に378km/hをウィリアムズのバルテリ・ボッタスが記録している。

DRSゾーンはTern2から3の間とTern20から1の2箇所に設置され、特にホームストレートの2.19kmのストレートではERSのデプロイメント切れを引き起こす可能性が高い。

ストレートが長くダウンフォースを極限まで減らしたいがコーナーは全て低速コーナーである為、グランドエフェクトカーになってからは低、中ダウンフォースの構成を選択する事が多い。

1周を通してステアリングを切る時間と角度が小さいためタイヤへの熱入れが難しいが柔らかいコンパウンドは逆にオーバーヒートのリスクもある。

またブレーキに関してはロングストレートからのハードブレーキングを強いられる為かなりの負荷がかかる。


タイヤコンパウンドは最も柔らかいコンパウンドのC3ハード、C4ミディアム、C5ソフトとなっている。

普段からレースが行われない公道サーキットということもありトラックエボリューションが大きいが路面のグリップ力は薄い。

またタイヤ戦略においてはミディアムからハード、ハードからソフトの可能性が高い。

 



セーフティーカー確率は割と高いサーキットの為ピットストップのタイミングは考慮しなければいけない。

過去には2021年に勝利目前で当時メルセデスのバルテリ・ボッタスがパンクをしリタイア、またマックス・フェルスタッペンもパンクが原因でリタイアとなったりと、タイヤにはPirelliは問題がないと発表したがよくパンクを見かけるサーキットでもある。

2019年には当時ウィリアムズのジョージ・ラッセルのマシンにFP1でマンホールが直撃する事故も起きている。



今週末1番の見所はレッドブル対マクラーレンの対決だろう。
コンストラクターズは8ポイント差、ドライバーズはマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスの差が62ポイント差とコンストラクターズは早くも入れ替わる可能性がある。

またコンストラクターズはフェラーリも近づいており、夏休み明けは力強い走りを見せていることもあり今週末のパフォーマンスに注目したい。