ガスリーは新しいパワーユニット要素(エネルギー貯蔵装置と制御電子機器)を予選セッション後に新たに装着し、両方とも許容数を上回った為ピットレーンスタートとなった


またレコノサンスラップ中にノリスがスロットルペダルの感覚がおかしいと無線で訴え、ホームストレート上でサービスウォールを開き作業する羽目になった


70周の決勝レースではスタートでノリスが2番手スタートのピアストリに幅寄せをし、その隙にフェルスタッペンも並びスリーワイドでTern1に侵入した


そしてフェルスタッペンはコース外に弾かれコース復帰した際に2番手に浮上した


しかし4周目にはサインツがTern1でアロンソを抜き、フェルスタッペンはノリスに渋々ポジションを戻しスチュワードもお咎めなしとした


7周目にはソフト勢でポジションを上げたアルボン、マグヌッセンが早々にピットインした


13周目時点ではピアストリは2位のノリスに対し3.5秒差を築き順調にレースを進めた


17周目にハミルトンがピットインしそれに反応する形で18周目にノリスが入り無事ハミルトンの前に戻った


続々とピットに各車入る中トップではフェルスタッペンとフェラーリ勢のみ残りフェルスタッペン、サインツは22周目に入った


そしサインツはピットアウト後ペレス、角田を抜きポジション回復に努めた


28周目にはヒュルケンベルグがTern1でブレーキをロックさせその隙にアロンソにオーバーテイクを許した


続いて29周目にはストロールもヒュルケンベルグを簡単に交わした


32周目にはハミルトンの後方にフェルスタッペンが迫りつつあり、34周目にはDRS圏内まで辿り着いた


36周目にフェルスタッペンはTern2でアウトから被せに行くもフェルスタッペンはオーバーシュートしてしまい仕切り直しとなった


40周目にはハミルトン対フェルスタッペンの激しい戦いの後方にルクレールが追いついた


42周目にハミルトンとルクレールは同時にピットインしフェルスタッペンがすぐ反応するかと思いきや直ぐにはピットに入らなかった


46周目には2位のノリスからマクラーレンはピットに呼び、48周目にピアストリをピットさせるもノリスにアンダーカットを許した


49周目にはノリスを追うピアストリがTern12でランオフエリアの砂にタイヤを落としコース上には砂が散らばった


51周目にようやくフェルスタッペンはピットインするもルクレールにアンダーカットを許してしまった


しかし55周目にはルクレールにフェルスタッペンが追いつき57周目にTern1でオーバーテイクした


そんな中マクラーレンチームからノリスに対しては懸命な無線での説得が行われ、スワップを実施する様に何度も呼びかけた


62周目にはハミルトンに対しTern3でフェルスタッペンが並びかけるも押し出されフェルスタッペンはブラックマークをつけながらなんとか耐えた


63周目にはフェルスタッペンが再びTern1で仕掛けるもブレーキをロックさせ止まりきれず接触し、フェルスタッペンの車は宙を舞いコース外へ、その隙にルクレールがフェルスタッペンを抜いた


69周目にはチームの必死の呼びかけにノリスがようやく反応しホームストレートでスワップを実行した


結果としてはピアストリが初優勝を飾り、マクラーレン1-2、ハミルトンは200回目のポディウムと金曜日から色々あったが色々おめでたいレースとなった


レース全体の印象は昨日調子の良かった車だと路面温度が厳しいレースコンディションではタイヤが全く持たず、金曜日良かったフェルスタッペンなどでもタービュランスや路面の予想以上の温度上昇でかなりタイヤのデグラデーションがキツかった為チームの予想をはるかに超えた環境となっていた


中でも中段勢は殆どペースが上がらずトラフィック祭りとなり、その中でもVCARBの角田が1ストップを成功させたことは驚きだった