「Red Bull」
レッドブル今週多くのダウンフォースを生み出す車を持ち込み上手く機能させていた
スプリント予選、予選ではフェルスタッペンが圧倒的なタイムで2番手を引き離し、スプリントレースではノリスに一時は抜かれるもすぐにポジションを取り返した
しかし決勝ではフェルスタッペンが終盤までリード築くもピットで左リアが上手くハマらず、ノリスがピットロードに入ってきた為送り出すのが遅れ大きくタイムロスした
その後ノリスにフェルスタッペンは追いつかれ攻防を繰り広げるも最後はTern3で接触し両者共にパンクをし後味の悪いレースとなった
フェルスタッペンは最終的には5位でフィニッシュし、ペレスも1周目にピアストリとの接触でサイドポッドにダメージを負い最後は32周走ったタイヤのヒュルケンベルグを抜かせずに終わった
レッドブルにとっては苦いホームグランプリとなり、またパフォーマンスは僅差でありフェルスタッペンにも焦りが見えてきた
またフェルスタッペンの最終スティントの接触直前の走りは少々ワイドになっており序盤から飛ばした影響でリアタイヤがキツかった可能性がある
「Mercedes」
メルセデスは今週ラッセルがキャリア2勝目を挙げ最高の週末となった
ここ数戦で調子を上げてきたメルセデスは決勝までは3番手辺りのパフォーマンスで表彰台がやっとの位置かと思われたが前方2台の接触でトップに立つとピアストリに2秒差まで近づかれるも勝利を手にした
一方のハミルトンはピット入り口の白線を跨ぎ10秒のペナルティなど精細を欠く走りであった
メルセデスは調子をここ数レースで上げ来週の両ドライバーのホームグランプリでのパフォーマンスに期待だ
「Ferrari」
フェラーリは最初から高速域のコーナーでかなり厳しく弱点を掻き消すだけのパフォーマンスはなかった
ルクレールはスプリント予選ではエンジンが止まり、予選ではコースオフと精細を欠く予選であったがスプリントではスタートでポジションを上げ7位で終えた
決勝ではスタート直後にピアストリと接触しフロントウィングを交換する羽目になり11位でフィニッシュした
一方のサインツは決勝では3位表彰台を獲得しルクレールにもチャンスがないわけではなさそうだがハードタイヤではとても遅かった
「McLaren」
マクラーレンはスプリントではノリス、ピアストリがフェルスタッペンに迫るも最後はフェルスタッペンに逃げられた
予選ではピアストリがトラックリミット違反でタイム抹消となり7番手からのスタートを強いられた
決勝ではノリスがフェルスタッペンに終盤で追いつき激しいバトルを演じるもTern3で接触し両者タイヤをパンクさせノリスはそのままピットインしリタイアした
その接触でピアストリには初優勝のチャンスの可能性もあったが2秒差で2位留まりとなった
マクラーレンのレースペースはフェルスタッペンを凌ぐものがあり来週のホームグランプリではどんなレースになるか期待だ
「Aston Martin」
アストンマーティンは今週予選、レース共にペースがなかった
事前からあまりいいパフォーマンスがすぐには発揮できない旨をチーム代表は仄めかしていたが今週のパフォーマンスは酷かった
特にストレートでのタイムの失いは大きく昨年からのドラッグの大きさが課題なのは変わり映えしなさそうだ
「Alpine」
アルピーヌはここ数戦で力を取り戻し今週もトップ10圏内を走ることが多かった
しかしスプリントではポイント獲得可能位置からのスタートもレースペースが悪くポイントを逃した
決勝ではアルピーヌのチームメイトバトルが発生しガスリーが最後は制するもハースにとっては楽な戦いになってしまった
またオコンはTern9でリアのエアロパーツを落下させポイント獲得を逃した
予選ではQ3に進出だけの速さはあるがレースペースが改善すればもう少しポイントを多く取れそうなパフォーマンスだ
「Williams」
ウィリアムズは今週後方に沈み未だに車の出来が良くないことは確かだ
サージェントに関しては決勝で2周の周回遅れとなりペースの悪さが際立っていた
またセクション毎のタイム差を見てもハイスピードコーナーではいいものの他では軒並み普通ともう少しタイヤを守れるようになればレースでの巻き返しが可能性になるだろう
「VCARB」
VCARBは前戦投入したアップデートと以前のバージョンのものを見極めながらの戦いとなった
今週になり前戦投入されたものは予定より早く投入された為検証が不十分のままの投入となったとの情報が流れた
予選ではリカルドが惜しくもQ3進出と一発の速さはあるように見えたが角田は今週ミスが多すぎた
また予選では角田が不適切なラジオでの発言で€40.000の罰金が科された
尚このペナルティは執行猶予付きで今シーズン同様の事例を起こさなければ€20.000に減額される
決勝ではリカルドのペースは良かったものの角田は波が激しくリカルドはポイント獲得に至った
「Sauber」
ザウバーは予選では下位に沈み込み周はピットからセットアップ変更をして決勝に望んだ
しかし周もボッタスもレースペースはイマイチであり総合的な戦闘力は最下位だろう
「Haas」
ハースは予選ではヒュルケンベルグが9番手を獲得し2台ともポイント獲得ができるポジションからのスタートとなった
レースではピット戦略で上手くアルピーヌ勢をアンダーカットし、ヒュルケンベルグは終盤にペレスに追われるも上手く逃げ切り6位でフィニッシュした
マグヌッセンも8位フィニッシュとチーム力でのWポイント獲得となった
レースペース自体も5番目の力を持ち今週はパフォーマンスの良さも伺えた