オーストリアGPの舞台であるレッドブル・リンクでは古くからF1が開催され中断されていた期間もあったもののサーキット改修や名称変更を経て2014年から復活している


過去には、 エステルライヒリンク、 A1リンクと呼ばれていたことがある



コースレイアウトとしては、全長は4,318mとF1カレンダーの中でこれより短いのはブラジル、メキシコ、オランダ、モナコの4箇所のみである

コーナー数は全10コーナーと最小で、ギアチェンジ回数も1周32回ほどと最も少なく、更にはF1カレンダーの中で最も最速ラップタイムが速いコースでもある


F1マシンはこのコースのTern2、5、8をエンジン全開で駆け抜けるため、実質的なコーナー数は7箇所となる

そして低速はTern3とTern4のみで、平均速度は約220km/hと非常に高く、エンジン全開率はモンツァに次ぐ70%にも及ぶ


そのためERSの回生には厳しく、またDRS区間が3箇所と多く設置されておりTern3、4、9のオーバーテイクポイントには注目だ



そして昨年のオーストリアGPはトラックリミット報告数が1200件以上と異常なグランプリとなり今季からTern9、10にグラベルトラップが追加された



タイヤ摩耗には比較的優しいがマシンへのダメージは大きなサーキットでありサスペンションを痛めるケースは少なくない


また海抜700m地点に存在するため酸素濃度が薄く、ラジエーターやブレーキダクトを通る絶対的な空力量が少なく、エンジンやブレーキの冷却効率が低下する



今回はスプリントフォーマットのある週末でありセットアップをミスするとポイントを大きく失うリスクがある

特に前戦不調のVCARBやフェラーリ、アストンマーティンが何処のポジションまで戻って来れるか楽しみだ