「Red Bull」

レッドブルは今週末も前戦マイアミに引き続きセットアップに悩まされた


金曜日にはフェルスタッペン、ペレス共に飛び出すシーンが多く見られ、同様の場所でも頻発していることにはかなりの心配があった


しかし予選になればフェルスタッペンは相手のミスやトゥを得られた運にも見舞われポールポジションを獲得した


そして決勝ではスタートを上手く決め逃げ切りを図るも終盤に猛追していたノリスに最終ラップでは0.7差まで縮められるもそのままレースを終え通算59勝目、イモラでは3連勝を納めた


一方のペレスは予選、決勝共に今週は上手く波に乗れず、決勝でもTern17でグラベルに飛び出すシーンが見られた


「Mercedes」

メルセデスはタイヤマネジメントに課題の残る週末だった


レースペースに関してはレッドブル、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ4番手チームでありながらもラッセルは2ストップとタイヤへの苦しみ具合が伺える

またハミルトンもピット直前にTern12でグラベルに飛び出しておりタイヤへの厳しさによりライバルからは0.2秒程遅れていた


「Ferrari」

フェラーリは予選では何故かSector1のタイムを伸ばせずにいたが今年は一味違うフェラーリ、決勝では良いペースを刻んだ


終盤にはルクレールがトップのフェルスタッペン、ノリスとほぼ同タイムで走るなどタイヤ面においても順調なレース展開だった


しかしサインツは戦略に見放され、何故か遅くまで第一スティントを引っ張り続けピアストリにアンダーカットを許しチームには対して疑問の残る結果となった


「McLaren」

マクラーレンは事前予測から得意サーキットと読み取れていただけに力強い走りだった


予選ではフェルスタッペンとピアストリが僅差に終わり決勝ではノリスがフェルスタッペンと0.7秒差で2位となった


ノリスは終盤に猛アタック仕掛けるもタイヤの限界に近づきオーバーテイクまでには至らなかった


2人のドライバーが高いポテンシャルを毎戦発揮しているマクラーレンはここからまだまだ優勝争いにも多く絡めそうだ


「Aston Martin」

アストンマーティンはアロンソが今週はFP3でクラッシュをするとその後は調子が一向に上がらなかった


一方のストロールは予選でこそQ2止まりだったものの第一スティントをハードのペレスと同様のラップまでミディアムで走りポイント獲得に繋げる良いレースをしていた


アストンマーティンはイモラやここ数戦パフォーマンス面ではRBに次ぐ6番手だが去年のような走りを見れるよう頑張ってもらいたい


「Alpine」

アルピーヌはようやく2台ともQ2進出常連となりつつあり、まずは軽量化の成果が現れ始めている


ただオコンとガスリーでオコンの方はガスリーに対してレースペースで、1ラップ辺り約0.4秒遅れていたことには疑問が残るレースとなった


予選では速いオコンが決勝でも速さを発揮し出せばポイント獲得争いに大きく参戦できそうだ


「Williams」

ウィリアムズはアルボンが決勝ではピットで右フロントタイヤの装着にミスをしそのままピットにもう一度入る羽目となった


その結果アルボンにはアンセーフリリースが記録され10秒のタイムペナルティが科された


またその後アルボンは中盤にピットインしリタイアした


サージェント終始後方におりウィリアムズがポイント争いに加わるには車のポテンシャルを上げなければ厳しいだろう


「RB」

RBは予選では一時期角田が2番手タイムを記録するなど車の調子の良さを伺えた


またリカルドもQ3に進出し2台揃ってのQ3進出は22年シンガポール以来の出来事だ


スタートでは2台とも失敗とRBは今年に入ってからよくスタートでのミスが多くシステム的問題の可能性もありそうだ


また角田は早めのピットインでヒュルケンベルグをアンダーカットしその後はマネジメントレースをこなし貴重な1ポイントを獲得した


「Sauber」

ザウバーはようやくピットでのロスが少なくなりレースになるかと思いきやペースが全くなかった


予選ではまたしてもQ1敗退となり決勝でも後方での戦いとポイントに絡むチャンスはなかった


イモラまでに来シーズンからのヒュルケンベルグの加入が発表され2人のドライバーの内必ず1人は抜ける羽目になることが確定した今パフォーマンスの低下は痛い


このままのパフォーマンスが続けば2人解雇もアウディ陣営への転換の一環であり得ない話ではない


「Haas」

ハースは今週ピット戦略で角田にヒュルケンベルグが交わされたことによりポイントを逃した


また予選ではヒュルケンベルグがQ3進出と好調を維持もマグヌッセンはピアストリにアタックを妨害されQ1敗退記録タイと不名誉の記録を得た


ハースはストレートでの速さは光、他チームからはオーバーテイクの難しい相手でありそこを生かすには予選で上位進出がここからもポイント獲得への鍵になりそうだ