「予選」
18分間で行われたQ1では各車がスタート直前からピットロードに並び大渋滞が起きていた
またスプリント予選同様にバックストレートエンド(Tern17付近)やその他至る所でトラフィックが起きとてもクリアラップを確保するのが難しい予選となっていた
Q1の結果としてはボッタス、サージェント、リカルド、マグヌッセン、周が敗退となりリカルドはスプリントとは真逆の結果になった
続いて15分間で行われたQ2ではアルボンがTern17を曲がりきれずにウォール手前でギリギリ止まりクラッシュは免れた
また残り4分を切ると一斉に各車ピット出口に向かいトラックエボリューションの効果を少しでも得ようとしていた
結果としてはストロール、ガスリー、アルボン、アロンソがQ2敗退となりアストンマーティン勢にとっては痛い結果となった
12分間で行われたQ3ではQ2に続きノリスがミディアムタイヤを履いてコースインし他のソフト勢とまずまずのタイムを残した
またハミルトン、ラッセルのメルセデス勢もミディアムを最後に履いたがハミルトンのみが1回目のアタックタイムを更新した
結果としてはフェルスタッペンが7戦連続のポールポジションを獲得しそれにフェラーリ勢、ルクレール、サインツが続いた
全体的にはタイヤをセーブしながらの予選となりフェルスタッペンでさえもタイヤをセーブしろと無線が飛んでいた
予選セッションのタイムで思ったことはミディアムである程度ソフトと戦えるのはピレリのタイヤロケーションへの読みの甘さが露呈していたようにも見えた
「決勝」
決勝ではリカルドは前戦中国GP決勝でのセーフティーラン中の追い越し違反により3グリッド降格ペナルティとなり20番手からのスタートとなった
57周の決勝レースではスタートではルクレールが失敗しペレスはその煽りで行き場を失いかけTern1ではタイヤスモークを上げながらコースアウトした
スタート、スタート直後は大きな混乱はなかったもののスタートから数周は至る所で激しいバトルを展開していた
そして5周目にはペースの上がらないルクレールをピアストリが交わし2番手に浮上、その後後ろのフェラーリ勢はピアストリを追うもオーバーテイクまでは至らなかった
またハミルトンはヒュルケンベルグ相手に苦戦を強いられ抜きつ抜かれずのバトルを展開した
そしてペレスもペースが上がらず後ろからノリスの攻撃を受け防戦一方となりその後もタイヤ交換でハードからミディアムへと繋ぐもペースの悪さは変わらなかった
そして22周目にフェルスタッペンがTern15のボラードとフロントウィングを接触させボラードの一部がコース上に散乱しVSCが導入された
また29周目に今週末ペナルティパラダイスのマグヌッセンと母国GPサージェントがTern3で接触しサージェントはそのままタイヤバリヤに突っ込んだ
そしてSCが導入されノリス、角田にとってはフリーピットの絶好の機会となった
そしてマグヌッセンには10秒のタイムペナルティ及びレース後ペナルティポイント2が加算された
そしてレースは33周目に再開されノリスが上手くリスタートを決めフェルスタッペンをどんどん突き放していった
またリスタート後は4番手争いのサインツ、ピアストリが激しいバトルを見せTern17でサインツがピアストリのフロントウィングと接触
ピアストリはフロントウィングを交換する為ピットインを強いられまた接触の原因となったサインツにはレース終了後10秒のペナルティが科された
48周目には因縁の元チームメイト対決、アロンソvsオコンの9位争いが勃発しアロンソがTern17で上手にオーバーテイクした
そしてアルボンは40周以上走ったタイヤの終わりを迎え54周目にはTern17で激しくブレーキをロックさせコースアウトしタイヤ交換をするべくピットに向かった
そして結果を見ればノリスがデビューから110戦目での勝利を納めまたマクラーレンチームとしては21年イタリアGP以来の勝利となった
フェルスタッペンは2位となりフロアに穴が空きハードスティントでは思うようにタイムが上がらず苦しいレースとなった
角田も7位とスプリントに続きポイントを獲得しRBの車のポテンシャルの高さが伺えた
レース全体として多くのオーバーテイク、ポジション争いがありとても面白い週末だった
またスプリントからのセットアップチェンジでマクラーレンは上手に決め勝利に繋げていた印象だ
またマグヌッセンは、レース後SC中にピットインした際にタイヤ交換をしなかったとしてドライブスルーペナルティが科された