F1 2023 アメリカGP

今週はクラッシュがなくとてもクリーンな週末だった中スプリントではフェルスタッペンがポールトゥーウィンと完璧な走りを見せていた。

またアップデートを入れてきたアストンマーティンは完全な失敗となってしまいまた後退してしまった。ハースはアップデート予選では好調かに思われたもののまだまだ課題はありそうだ。

今週末はアップデートの無かったフェラーリが良い仕事をしていたが決勝ではルクレールが1ストップ作戦と順位を落としてしまいまたスプリントではサインツがソフトタイヤで厳しい戦いを強いられ戦略面に課題がありそうだった。

週末を通して言えたことは接近戦は多かったがすぐにDRS決着つくなどもう少し戦いを見たかったという気持ちはあるがレッドブルはフェルスタッペンがドライブしてもいつでも追いつけるというのが見れたのでこれからの他のチームの進化が楽しみだ。

またレース後にフェラーリのルクレールとメルセデスのハミルトンがスキッドブロックの過度の磨耗によりプランクがF1の技術規定に適合していなかったとして、F1アメリカGPから失格となり順位が大きく変動し、角田が8位フィニッシュ&ファステストラップにより5ポイント獲得やサージェントが初ポイント獲得に至った。







『レッドブル』

レッドブルは今週末以前程の差が他のチームと無くなったように見えた。

予選ではフェラーリやメルセデスが好調でQ3進出チームの多くのチームが僅差の戦いとなった。

しかしスプリントレースが始まると一気にフェルスタッペンの無双が始まり終わってみれば2位ハミルトンとは9秒差でフィニッシュとなった。

決勝は6番手スタートながらコンスタントに順位を上げブレーキトラブルを抱えながらも1位でフィニッシュしアメリカGP3年連続優勝&通算50勝達成となった。

またペレスのペースは前戦に比べればよくなりつつあるがシーズン初頭のレッドブル一強ではなくメルセデス、マクラーレン、フェラーリが並ぶような力関係が実際の車の持つ力だろうがフェルスタッペンが乗ることにより断トツの速さが見られると感じた週末だった。





『フェラーリ』

フェラーリは今週末アップデートは無かったものの速さが戻った。

ルクレールは予選でポールポジション獲得と調子よくサインツもそれと比になるほどの速さを持ち合わせていた。

スプリントレースではサインツがソフトタイヤ選択と他のドライバーがミディアムを履く中のギャンブルにでたが前半の数周でタイヤが溶けてしまい順位をキープするのがやっとだった。

決勝ではルクレールがレース後技術規定違反で失格となってしまったがサインツは3位を獲得した。





『メルセデス』

メルセデスは今週良い週末を過ごしていた。予選ではハミルトンが好成績をだしスプリントでも良いレースをしていた。

しかし決勝レース後ハミルトンは2位表彰台獲得かに思われたが技術規定違反で失格になってしまった。

ラッセルは今週ハミルトンに比べるとややスピードを欠き予選、スプリントシュートアウト、スプリントもあまり調子は良く無かったが決勝では5番手スタートから5位フィニッシュと最低限の仕事をした。

今週ハミルトンの速さが光これからが楽しみだ。





『アルピーヌ』

アルピーヌは今週はガスリーが好調だった。

スプリントレース、決勝と両レースでポイントを獲得し決勝では6位フィニッシュ、スプリントでは7位フィニッシュと合計8ポイント獲得となった。

一方オコンは決勝ではピアストリの接触によりリタイヤ、スプリントでは11位フィニッシュと不甲斐ない週末となった。

しかしチームの速さは金曜日の予選では2台揃ってQ3進出と進化を見せている。






『マクラーレン』

マクラーレンは今週苦しみ特にピアストリは苦しい週末を過ごすことになった。

スプリントでは5番手スタートながらスタート直後にサインツと接触しダメージを負い思うようにレースペースが上がらず10位フィニッシュとなった。

決勝ではオコンとの接触によりリタイヤを強いられノーポイントの週末となった。

一方ノリスはスプリントでは4位、決勝では2位と確実にレースを進めポイント獲得となった。

マクラーレンは以前サーキットによって浮き沈みが大きくどこのサーキットでも対応できるようになれば更に強くなるだろう。





『アルファロメオ』

アルファロメオはチームとして1ポイントも獲得できずに厳しい週末となった。

予選、スプリントシュートアウト、スプリント、決勝ともに速さを欠きポイント獲得の光は見えず車の進化が今後は問われるだろう。





『アストンマーティン』

アストンマーティンは今週末にアップデートをしたがこれが大不発となり金曜日一回限りのフリー走行ではブレーキトラブルにより殆ど周回できずにその後もスプリントではストロールがブレーキトラブルによりリタイヤ、決勝ではパルクフェルメ違反で二台揃ってピットレーンスタートとなりアロンソがフロアのダメージによりリタイヤと苦しんだ。

そんな中ストロールがピットレーンスタートながらも久々の7位とポイント獲得に至った。

今後はシーズン初頭の速さを取り戻すべくアップデートを投入してしっかり軌道修正して元のポジションに戻ってきてもらいたい。





『ハース』

ハースは今週末大型アップデートを入れたが予選段階では良いかと思われたがレースになると機能しなく速さを欠いた。

決勝ではスプリントの結果を受けリアウイングなどを調整したが結果は変わらず今週のアップデートは不発となった。

しかし今後に向けてデータは取れていると思うので改善して行って欲しい。





『アルファタウリ』

アルファタウリはオランダGPのフリー走行で怪我をし欠場していたリカルドが戻ってきた。

予選では角田が11番手獲得、スプリントシュートアウトではリカルドが11番手獲得とアップデートの効果がみられた。

レースではスプリントでは角田が19番手から14位フィニッシュと順位を確実に上げた。

決勝でのポイント獲得が期待される中の決勝では角田が8位フィニッシュ、そしてファステストラップポイントも獲得し合計5ポイント獲得と嬉しい結果となった。

今週はスプリントシュートアウトでは角田が最後のアタックに間に合わないというチームの戦略ミスがあったものの決勝での戦略はしっかりとしていたので戦略面の改善も見られ良い週末だった。





『ウィリアムズ』

ウィリアムズは今週末以前までの速さがなく元のウィリアムズに戻っていた。

ストレートでは速いもののやはりコーナーでのダウンホース量には問題があり苦しい週末となった。

しかし決勝ではアルボンが9位、サージェントが嬉しい母国で10位フィニッシュ初ポイントと

いう結果を迎え最後には良い結果となった。





『次戦メキシコGPに向けて』

メキシコGPは高地での開催となり酸素が薄くエンジン的にも、車のセッティング的にも厳しいサーキットとなる。

次戦ではペレスが母国ということもあり速さが戻ることを願いつつ、マクラーレンやメルセデス、フェラーリの速さが継続しフェルスタッペンが不調ならいつでも勝てるというのがアメリカGPでは垣間見えたので確実に2位以下は混戦状態になるであろう戦いに注目だ。