THEE MICHELLE GUN ELEPHANT | y氏のy談

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その時々ではまりにはまっているバンドがある。
今年に入ってからだったら、JUDY AND MARY・ハスキングビー・マッドカプセルマーケッツ・つしまみれ・andymori・テレフォンズ・avengers in sci-fi等々にハマりにハマった。
2012年もあと数週間を残して僕は「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」にハマりにハマった。

ミッシェルのことはもちろん昔から知っていた。
誰もが知っている人気バンド。
真夏でもモッズスーツの4人組。
高校生の時に「青い春」という松本大洋原作の映画を観て、その映画で主題歌になっていた「ドロップ」という曲を聴いてなんてかっこいいんだと感じたのが印象に残っている。
監督は豊田利晃で2002年に公開された。
ちょうど映画を見るのが趣味となっていた時期で、松田龍平のかっこよさに痺れて彼の映画を色々と探していた時にこの映画を見付けた。
松田龍平の他にも、高岡蒼甫・瑛太・塚本高史・新井浩文・忍成修吾・又吉直樹という今では誰もが知っているタレントが揃って出演していた。
これだけのメンツをキャスティングした豊田監督ってすごくないでしょうか。
10年前に又吉を出演させる人がどれだけいるのかと。
ドロップのイントロとチバの最初の一声にいつも僕はやられる。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ドロップ」


印象はそれくらいで、それから時が経ちミッシェルガンエレファントって人気あるから聴いてみよーっと思って、ベストアルバムも借りて聴いてみたけど正直ピンとこなかった。
それは、今では大好きなハイスタやELLEGARDEN・ホルモン・10-FEET・BRAHMANを聴いた時もそうだった。
ピンとこなかったのだ。
演奏がかっこいいなーくらい。
英詞にハマっていたこともあって、「日本語かあー・・」って思ってあまり聴かなかった。
自分でもかなり食わず嫌いなタイプだと思う。
でも、やはり人気バンドってそれだけ人気になる理由がある。
人を熱狂させる力がある。
そういう僕にとって新種のバンドの"聴き方"を知ったとたん馬鹿みたいにハマりだす。
意外と初聴きで「やべえ」って思ったバンドは長続きしなかったりする。
じわじわ来る方が後に深く残る気がする。

アベフトシが2009年に亡くなった。
その時に偉大なギタリストを失ったという声を聴いてミッシェルを観てみた。
ギターの弾き方が分かってから聴くミッシェルは高校生の時のそれとは全く別物に感じた。
長身の背筋を伸ばしつつ手首を大きく使うストローク。
テレキャスター独特のジャキジャキ感を思う存分に発揮させるカッティングは、僕の知っている他のギタリストにはいなかった。
たまに顎を突き出したり、テレキャスを頭上に掲げてアピールする姿は鬼と呼ばれる。
これは本当に唯一無二のギタリストを失ったんだなと思った。

ある店に行ったときに流れていたミッシェルのDVD。
その曲のことは知らなかったんだけれど、ミッシェルの曲だとすぐに分かった。
アベフトシの鬼のようなカッティングが特徴的すぎたから。
それから釘付けになって、そのままミッシェルのDVDを買ってみた。
どちらかというと、合わせて買った大好きなハイロウズとB-DASHのついでという感じで買った。
だけれどその二枚の上をミッシェルが超えてしまった。
そのDVDばかりを車の中でヘビーローテーション。

チバユウスケの声。
まさに存在感丸出しの天性のボーカリスト。
魅せ方を生まれた時から知っている。
今後も日本のロック界に強く影響を与えるであろう。
イントロの疾走感とやみつきになるリフ。
いつまでも聞いていたくなる直アンの誰にも真似できないカッティング。
歌詞も独特で「水牛の角で 作られた街で 焼かれた森の 運命を知った」なんて、今後の僕の人生で思いつける自信無い。
リリィの歌いだしの「こめかみ指で こじあけてから 意識飛ばして帰るよリリィ」という歌詞が頭から離れなくなったこともあった。
こんな歌詞を目にすると最近のJ-POPの歌詞の薄っぺらさと頭の悪さをすごく感じる。

音楽を通してその人を感じることはよくある。
アーティストって魅力的。
魅力的だからアーティストになるのかもしれない。
よく分からないけれど、人の前に立って魅せることでお金をもらう仕事を出来る人に憧れます。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「リリィ」