火曜日の朝、

息子を学校に送り届けた後、 

1人で那須野が原公園という大きな公園をのんびりと散歩中です。



 

雲一つない晴天で、

雪はちょっと残っていて、

カラスや鳥たちが元気にさえずっています。 

蟻たちも必死に生きています。

草刈りを してくれているおじいさんたちもいます。

 

目の前を見たことのない小鳥が歩いていきました。

 

立派な松ぼっくりが落ちています。

それをグチャッと踏み潰しました。

 

空気が澄んでいて

気持ちいいです。

 

こんな朝を迎えられることに、

僕は毎回感動して、感謝して、喜んでいます。

 

 

ただ、今日は少し気持ちがブルーなところがあります。

 

なぜなら、今、妻の母である義母が

東京から遊びに来ていまして、

本当は今週帰る予定だったのですが、

 

「おはようございます!」(通り過ぎるおじちゃんと挨拶)

 

昨日、子供と滑り台をしていたら顔から落ちてしまい、 

顔の左半分が膨れ上がる大きな怪我をしてしまったので、

滞在が延びてしまったからです。

 

正直な気持ちとしては、

僕は一日でも早く帰ってもらいたかったのですが、

その真逆の現実が今スタートしています。

 

これにも深い意味があると思いますので、

少し深掘りしてみましょう。

 

 

 

  68歳義母の現実

 

 

まず、義母には

今、楽しいことがひとつもないんです。

 

2年前に最愛の夫を亡くし、独り身になった義母は、

家族のためだけに これまで68年間生きてきました。

 

一人娘である妻と、2年前に亡くなった夫とその両親を

サポートすることだけに生きてきた 女性です。

 

そして今、

夫もいなくなり、娘も嫁ぎ、

彼女の周りには誰もいなくなりました。

 

義母の唯一の楽しみは、

  • 近くの行きつけのお寿司屋さんに行ったり、 
  • netflixを見たり、
  • おいしいものを食べたりするぐらいで、 

そんな楽しい生活もすぐに飽きてしまいます。

 

そんな生活の中で唯一の楽しい時間は、

娘と孫と 遊ぶ時です。

 

だから、

内心では「一緒に生活したい」と思っているんです。

 

でもそう言い出せない理由が、彼女の過去にありました。

 

 

それは、彼女自身が 旦那の両親(祖父、祖母)と生活したことがあったからです。

 

義理家族との生活が

いかに大変で、

いかに苦しくて、

いかに自分を犠牲にしたかということが 

彼女自身も体験で分かっているので、

 

それをまた後世の世代の人までやらせたくないという彼女の想いが働いているのです。

 

「親との同棲は不幸の始まり」

と妻は言います。

 

「そりゃできるもんなら一緒に生活して

義母を幸せにさせてあげたいと思うけど、 

結局だれも幸せにならない」

という結論が見えているからこそ、

僕も妻も「一緒に住む?」と言えないんです。

 

一緒に住んだとしても、

結局すぐにまず僕に不満がたまり、

そしてその怒りが妻と 子供にも生き、

そしてそれは伝染し、義母に伝わり、

結局義母は 自暴自棄になり、

誰も幸せにならないということが目に見えているからこそ、

僕と妻は「同棲しないこと」を固く決めています。

 

妻も、義両親との同棲で苦しむ母の姿を真横で見てきたからこそ、

「親との同棲は良くない」という深い体験をしているのも影響しています。

 

そして何より、一番子供にとってよくない。

 

 

「セルブ娘」で「箱入り娘」の義母は、

働いたこともなければ、

友達もいなくて、

趣味もない。

 

お金と時間はあるのに、

それを活かす方法を知らないまま68年生きてこれた激レア女性です。

 

(僕が今最も欲しい二つ「時間とお金」を持っているのにそれを活かせない人が真横にいるという皮肉。

神様のイジワル!笑)

 

結果、

孫に対する過度の潔癖症や、 心配ばかりしてなんでもやってしまうことで孫の才能を殺している所もたくさんあります。

 

後世にとってよくない悪の因果を

令和にまで繋げようとしているところがたくさんあります。

しかもそれを無自覚で、

愛情の裏返しで、

良かれと思ってのことだからさらにタチが悪い。

全部裏目に出てしまっています。

 

それがわかる僕や妻は、

見かねて毎回注意をしますが、

義母は変わりませんし、治りません。

 

愚かで、知性がなく、狭い世界で生き、

楽な方へ逃げたり、

面倒くさいことから逃げたり、

ちゃんと老後のことまで考えて生活をしないと

こうなるよという見本を義母は見せてくれています。

 

そしてそれは最愛の人を自分が苦しめることになるという

過酷な現実も示しています。

 

最愛の孫や娘や周りの家族に

悪の因の種をばら撒き続ける老害になってしまっています。

 

そんなことは義母には直接言えませんが、それが現実です。

 

 

  天使なのに老害

 

「世の中はなんて不平等なんだろう」と思うのは、

 

 そんな義母は、

誰よりも

純粋で

素直で

真面目で

優しくて

愛情深い女性なんです。



天使のように純粋な人なのに

「私は悲しい女なのよ」

と自分で言うぐらい、

自分もわかっているんだと思います。




 そんな「美しい魂」の人が、

なぜ老害になり、

最愛の家族に邪魔者扱いされ、

周りの人からは早く死んでほしいと思われてしまうのでしょうか。


そんな人ほど、

周りの大勢の人から愛され、

みんなにサポートされて、

涙を惜しまれながら亡くなっていくのが、

人間の本来のあるべき姿なんじゃないかなとも思うんです。

 

でも、もし義母が亡くなったら、僕は正直ホッとします。 

大きな悩みのタネが一つ解消するからです。

 

たくさんお世話になって、

たくさん愛してもらったけど、

僕が涙を流すことはないでしょう。

 

僕は冷たい人間なんでしょうか。

死ぬということにそんなに感情がないんです。

 

「あ、ついに行ったか。 長い間お疲れ様でした。

本当にありがとうございました。あっちの世界楽しみですね。 

楽しんできてください。こっちはこっちで頑張りますから、

安心して向こう行ってください」

 

という結論で終わってしまうんです。

まあこれもどこかからの洗脳かもしれませんが、

まー自分なりに今はそれで納得しているんで、その結論に後悔はありません。

 

 

そんな義母が今、家に滞在中ですので、 

僕は家に帰りたくなくてこうして公園に逃げてきています。

 

でもその分こうして原稿を 進めることができてるので、

それはそれで僕的には結果オーライです。

 

 

 

 

  顔の半分が天使、半分が悪魔

 

 

そして義母の顔の半分が腫れ上がった姿を見て、

僕は映画ダークナイトに出てくる「ハービーデント」の顔を思い浮かべました。 

最初は街のヒーローだったのですが、

最後に顔半分を焼失してしまい

悪魔になってしまった役の顔です。


 

この義母の姿は偶然ではなく、

「この姿を僕たちに見せるために神様は義母の顔をあんなふうにしたんじゃないか」

とさえ思っています。

 

なぜなら、彼女の中にも

「天使」と「悪魔」がいるからです。

「観音様」と「鬼」が

彼女の中にも内在していて、

その隠していた鬼の部分が

今こうして表面に現れているんじゃないか?

というふうに僕は捉えています。

 

つまり、それほど彼女は、

今の生活がつまらない、

楽しくない、

なんとかしたい、

楽しみは孫と娘たちと居ること、

だけどそれも叶わない、

他のことやってもつまらない、

ウーー、キーー、

その憤り、やるせのない怒り、悲しみ、苦しみを、

誰にも伝えることもできず、

表現して発散することもできず、

ずっとうちに溜め込んでいるからこそ、

それがあの顔面の腫れた左側の、

まるで「鬼滅の刃」の醜い鬼の顔のような表情として

現れたんじゃないかなというふうに僕は受け取っています。



 

箱入り娘で育ったからこそ、

「今まで大きな傷も怪我もしたことがない」ということに、

自信とプライドと誇りを持っていた義母ですが、

68歳にして大きな、傷を負ってしまいました。

 

すり傷は、時間が解決してくれる問題ではありますが、

彼女の場合は年齢的にも体質的にもおそらく一生残る傷になります。

 

女性にとっては命よりも大事な顔。 

毎日高級な化粧品をつけて、

毎日大事にしてきた顔を傷つけてしまうということは、

 

「もう命や人生を放棄してもいいから、

孫や娘と一緒に住みたい!誰か助けて!」

そういう心の叫びの表れなのかもしれません。

 

義母も当日はショックを受けてはいましたが、

徐々に腫れも引き、心も落ち着いてきています。

 

「顔傷ついたのは辛いけど、

みんなと長く居れるのは嬉しい、ふふふ」

と言葉を漏らしていました。

 

妻が1番疲弊していたので、

そこは僕がマッサージをしてあげたり、

優しい言葉をかけたりしてテイクケアしてあげました。

 


 

  辛いことは「作る」ことで乗り越えるしかない

 

顔を傷つけるのは、

女性にとっては命を落とすようなものです。 

 

大変大きな出来事でしたが、

それももう過去のことです。

 

過去はどうにも変えられませんので、

前に進んでいくしかない。

 

せっかくならポジティブに捉えて、

プラスに捉えて、

それすらも今日をプラスに生きる希望の糧にしようではありませんか。 

 

 

だから僕はこうして原稿に変えてるんです。

正直こういう愚痴も恥ずかしくて 世界に発表したくないけど、

でも発表することで誰かの役に立つかもしれない。

だったら僕も妻も義母もこの経験をしている意味があると思える。

 

だからこうして作品として残すようにしています。

僕自身もさらけ出さないと。

 

人生いろんなことがありますね。

予想だにししない出来事があるから人生は面白いと常々思っていますが、

 

最近はどんどん精神を追い込ませる出来事が増えていて、

「神様どこまでドSなんですか!

 もういいですよ!

 もう幸せにさせてくださいよ!」

と思うほど、最近はいろんなことが 立て続けにやってきています。

 

しかし、それにも僕は負けません。

絶対負けないぞ。 

全部に勝ってやる。

どんとこい。

全部受け止めてやる。

全部見事に解決してやる。

 

そんな気持ちで、

来るものを抱きしめて、

愛して、

笑顔で受け止めています。

 

これは「幸せになるための前フリ」なんです。




バネの圧縮が強いほど遠くへ飛べるように、

 

今、僕は 圧縮され続けています。

 

  • 新作の出版社を見つけたいけど全然見つからず、
  • 海外に移住したいけど、一円も稼ぐことができず、
  • 家族みんなと仲良く幸せに暮らしたいけど、よく妻を怒らせてしまう、
  • 最高の絵を描きたいけど、そのアイディアも出てこない、
  • snsでバズりたいけど、どれもうまくいかない、
  • 夢や希望は大きいのに、現実は全くそれに伴っていない、

 

何もうまく行ってないような気がしてしまいます。

 

そのことを妻に話すと、

「そんなことはない。今こうして呼吸して生きていられて、

ご飯食べれて、家族がいて、健康で暮らせるということが、

何よりの幸せなの」

ということを僕に悟してくれます。

 

その通りではあるのですが、

僕は欲深いので、全然それでは足りないんです。

 

男は世間体で 生きているところもありますので、

やっぱり周りから評価されることで、

僕の喜びに変わったり、楽しみに変わったりすることもあります。

 

「中野さんすごい! 中野さんかっこいい! 最高! マジですげえ!!」 

そんなことを言われたいんです。

 

そんなことを言ってもらえる

 最高にかっこいい芸術家になりたいんです。

 

最高にかっこいい芸術家の創作の風景が、

まさに今なんです。

 

平日の朝から 

自然豊かな公園で

のんびりと

歩きながら

音声録音で原稿を書く、

原稿の内容は

深く大切なメッセージであり、

今の想いを赤裸々に世界に発表する勇気を持ち、

それを軽やかにサラリとやってのけてしまう

器用さとクールさが

マジカッコイイ芸術家です。。よね?😅

 

 

 

  人生、表もあれば裏もある

 



人生いろいろありますね。

まぁ幸か不幸か、妻に出会って、 

僕もこの10年以上セレブ体験を十分させてもらったので、 

そのツケが今回ってきてるのかもしれません。

 

表面だけ見れば

逆タマで

セレブ妻のヒモで

イイナーと

思われることはよくありますが、

 

しかしまた一方で、

その背景には

多大なる苦労や

頑張りや

悲痛な叫びが

共に表裏一体としてあるんです。

 

 

でもそれはみんなもそうでしょ?

 

人間みんないいことだけじゃなくて、

悪いこともあれば

辛いこともあって、

両方経験して立派な魂になっていくんじゃないですか。

 

僕の魂にはその授業が必要だったということだと理解 することで、

なんとか自分を納得させています。

 

 

 

  「時が解決してくれる」by Tom Hanks

 

なので、

今色々あって辛い人も、

そこから自殺することで逃げるという選択肢だけはやめてくださいね。 

 

自殺以外の方法なら正直なんでもいいです。

  • 逃げるだけ逃げてもいいし、 
  • 家でふさぎ込んでお先真っ暗になってもいいし、
  • お酒に溺れてもいいし、
  • ギャンブルに走ってもいいし、
  • ポジティブに捉えて行動してもいいし、
  • 誰かに助けを求めてもいいし、
  • 親に泣きついてもいいし、
  • 生活保護もらって仕事辞めてゆっくり休んでもいいし、 
  • 海外に逃げてもいいし、
  • 今のモヤモヤを全部紙に書き写してスッキリしてもいいし、

生き抜いてくれれば、なんでもいいんです。

 



トムハンクスの僕の好きな言葉です。

 

「This too shall pass. 」

「いつか過ぎ去る」


https://vt.tiktok.com/ZSFYK79N8/


どんなに辛い深い悩みでも、

時が解決してくれます。

 

10年後、20年後、その悩みは小さくなってます。

 

なので、

負けないでください。

生きてください。

 

死ぬ直前の視点から見たら、

 今の悩みなんてそこら辺に落ちてる石ころぐらい小さな悩みですよ。

 

今、僕たちがこうして

  • 人間として生まれて、
  • 日本語を理解できて、
  • この 自然と文化が豊かな日本で生まれて、
  • 呼吸ができて、
  • 健康で
  • 生きていられるというだけで、

とんでもない奇跡なわけですよ。 

 

何百万年も前から続くDNAや遺伝子が今まで続き、 

たくさんの先祖たちが繋げてくれたから、

僕たちのこの「今」があるわけです。

 

とんでもないミラクルの土俵の上に、

僕たちは今生きているわけです。 

 

そういう奇跡を前にすると、

僕たちの今の悩みなどは、

風が吹けばふわっとなくなってしまうような

落ち葉のようなものなんでしょうね。

 

だから、そんなことに

これだけの時間と原稿をかける僕は、

まだまだ修行が足りないということなんでしょう。(笑)

 

でも、そんな僕も認めて、

僕は負けませんよ、

前に進んでいこうと思います。

 

皆さんもぜひ、素敵な1日を 過ごしてください。

 

またお会いしましょう。

ありがとうございました。