今季24試合に登板し、15勝8敗、防御率2.46で最多勝のタイトルを獲得した日本ハムの有原投手が、来季MLB挑戦の意向があることを球団側に伝えたという。
本人が挑戦したいというのであれば、それはそれで尊重すべきというのが僕なりの持論。
ただ、最近ちょっと疑問に思うのが、MLB挑戦へのハードルが低くなっていないかということだ。
今さらだけど、MLBのレベルは高い。スピード、パワー、センス、どれをとってもNPBとは雲泥の差があると僕は思っている。
実際、NPBの主力選手が海を渡り、メジャーに上がることなく結局日本に帰ってきた、あるいはメジャーに上がってもほとんど活躍できなかった例は枚挙にいとまがない。
日本で1,2年、そこそこ活躍したところで、通用するようなやわな舞台ではないのだ。
合わせて、これまで応援してきたファンへの配慮も忘れてほしくないところ。
現在、MLBで活躍しているダルビッシュ、田中、大谷といった選手たちは、日本で十分に実績を残し、多くのファンから祝福される形でMLBへ挑戦をしている。
松井秀喜選手のファンへの気持ちを配慮したMLB挑戦の記者会見は、見ていて感動を覚えたし、あれがきっかけで彼のファンになった者も多いのではないだろうか。
有原投手の場合、大卒だし、年齢を鑑み一刻でも早く、挑戦したい気持ちは十分に理解する。
ただ、せめてもう一年活躍し、チームを優勝に導いた上で、MLB挑戦を表明してくれれば、ファンも快く送り出してくれると想像するのだが、いかがなものだろうか。