南三陸町の仮設魚市場が完成、初競り 【2011年10月24日/毎日新聞】

イメージ 1 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の志津川漁港に仮設魚市場が完成し、24日、初競りが行われた。来月中旬にも漁の最盛期を迎える秋サケを満載した漁船が続々と接岸。テント幕の高い天井に、競り人が威勢の良い声を響かせた。
 津波で破損した旧魚市場の南東約200メートルに設け、広さ約1200平方メートル。公益財団法人「ヤマト福祉財団」(東京都)や国の助成を受け、総事業費1億8900万円で8月に着工した。魚の仕分け台やベルトコンベヤーなどの設備も整え、今後5年間は使用する。
 初競りには、仲買人約10人が参加し、サケやサワラを競り落としていった。県漁協志津川支所の佐々木憲雄・運営委員長は「この日を待ち望んでいた。魚市場を復興のシンボルとし、安全な魚を提供したい」と話した。
 同町などによると、町では漁船2188隻の約8割が流失・損壊。震災前のサケ漁では、約100隻が1日最大約60トンを水揚げしたが、震災後は操業船、漁獲高ともほぼ半数という。【平川哲也】


水揚げ再開の前日に掃除のお手伝いをした 南三陸町の漁港に仮設魚市場が完成したというニュースを目にして、うれしくなりました。秋サケの水揚げが最盛期を迎える前に完成したのがなによりです。機会があれば、競りの現場も見に行きたいですね。