『鍵泥棒のメソッド』
映画で笑った。
これは普通のことのようで
近頃「普通に」少ないことでもあります。
何かしら芸術的な観点から笑いがなかったりするわけですが、
内田けんじ監督は全体にシュールな「笑わせたる!」的
関西系空気感といいますか、時々突発的にありえない笑いをいれてくるので
数は多くないのに、観客は笑った!という感想を抱くのでしょう。
日本だと三谷さんが浮かびますね。
三谷作品と比べてみるのもいいかも。
あまりにも素晴らしい監督なのでありきたりな表現になってしまいますが
内田けんじ監督というのは、邦画になくてはならない人であります。
『運命じゃない人』『アフタースクール』ときてこの『鍵泥棒のメソッド』ですが
全作、面白すぎます。絶対にいい気持ちで映画館を出られます。
一貫しているのは、根本的に
みんな「いいひと」で「ずれてる」だけ=「おもろい」
という方程式だということでしょうか
役者はそれぞれリアリティのあるところと、ずれ、を表現しているので
あざとくない。
ギャグですよー!という場面は、あるんですがそれもシュールというか、もはや爽やかw
僕は落ち込んだ時、「水曜どうでしょう」か「内田けんじ」を見ることに決めました。
(あとラーメンズも…クドカン作品も…V6の「kEEP oN.」も…)
前回は大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人ときて
今回は堺雅人、香川照之、広末涼子ときたもんだ(敬称略)
出来る人達しか出ていない出来る邦画をより多くの人に知ってもらいたいものです
前回の「夢売るふたり」の西川美和監督・内田けんじ監督・中島哲也監督・冨永昌敬監督に関しては近年の(若手?)邦画界で別格の存在感を放っている気がします。
9・15(土)より全国ロードショー
公式サイト http://kagidoro.com/