トレーニングをする人の多くが愛用する鶏胸肉ですが、

やはり悩ましいのが調理方法です。

 

焼いただけ・茹でただけの鶏胸肉はどうしてもパサパサしてしまい、

食べること自体が苦痛になってしまいます。

 

ストイックな人は焼いただけ・茹でただけの鶏胸肉を少量の塩で食べますが、

どうせなら美味しく食べたい!

と考えるのが普通です。

 

 

私もバルクアップを始めた頃は、

焼いただけでパサパサの鶏胸肉を我慢して食べていました。

 

調味料を色々変えてみたりもしましたが、

味は変わっても、どうしてもパサパサ感が気になります。

 

 

そこで鶏胸肉を様々なパターンで調理してみたところ、

「これなら美味しく、しかも簡単にできる!」

という方法にたどり着きました。

本記事では、特にオススメできる、3種類の調理方法を紹介します。

 

 

① 重曹チキン

最もオススメの食べ方が、重曹チキンです。

 

皮を取り除いた鶏胸肉をポリ袋に入れ、

鶏胸肉1枚に対し重曹と砂糖をそれぞれ小さじ1/2ずつ、

さらに水を50cc入れ、一晩漬けます。

 

その後、漬けた鶏胸肉を焼くか茹でるかするだけです。

 

 

重曹に漬けることで肉が驚くほど軟らかくなり、パサパサ感が全くなくなります。

 

味付けは何でもOKですが、私は茹でた重曹チキンにハーブソルトをかけて食べたり、

野菜スープに入れたりしています。

 

 

重曹チキンの最も素晴らしい点が、手間も時間もかからないことです。

 

重曹に漬けておく時間は必要ですが、調理や準備自体の時間は非常に短く済みます。

 

重曹は1パック(50g)60円~80円ぐらいで買えるため、経済的であることもポイントです。

 

 

 

② 鶏ハム

少し手間はかかりますが、

鶏胸肉をかなり美味しく食べられるのがこの調理方法です。

 

まず、皮を取り除いた鶏胸肉1枚に対し、

小さじ1杯の砂糖をしっかり擦り込みます。

 

その後、小さじ2杯の塩を同じように擦り込んでいきます。

最後に、お好みでブラックペッパーやカレー粉などのスパイスを擦り込み、

ポリ袋やタッパーなどに入れて冷蔵庫で2~3日寝かせます。

 

砂糖と塩で漬けて冷蔵庫で寝かせることで、

鶏胸肉が引き締まるとともに、水分がかなり抜けます。

 

 

鶏胸肉を寝かせた後、ぬるま湯(人肌程度)に30分~1時間浸します。

この作業で、鶏胸肉の塩分がある程度抜けます。

 

 

次に鍋いっぱいに水を張り、沸騰したら塩抜きした鶏胸肉を投入。

 

再度沸騰させたら火を止め、後はふたをして2~4時間程度放置し、

余熱でゆっくり火を通せば完成です。

 

 

ポイントは砂糖・塩の量と、冷蔵庫で寝かせる時間です。

 

この作業で鶏胸肉の水分が抜けることで弾力のある食感が生まれ、

市販のサラダチキンやハムのような食感になります。

 

 

私が試した中で、最も美味しい食べ方がこの鶏ハムです。

 

難点は、調理にかなり手間や時間がかかること。

 

作る量が増えてもあまり手間が変わらないので、

大量に仕込んで作り置きしても良いでしょう。

 

 

③ 低温調理

もう一つ、専用の器具が必要ですが、簡単に美味しくできるのが低温調理です。

 

まず、皮を取り除いた鶏胸肉をチャック付きのポリ袋(ジップロックなど)に入れます。

その後、低温調理器で60℃に設定した鍋に袋ごと鶏胸肉を入れ、あとは1~2時間放置するだけ。

 

 

この方法であれば簡単に調理でき、直接茹でていないため、鶏肉の旨味をしっかり閉じこめることができます。

 

また、鶏肉がパサつく原因は、一気に加熱して水分が抜けることです。

低温調理であればゆっくりと火を通していくため、中の水分が抜けず、

しっとりとした食感になるのです。

 

低温調理器は安いものでも1万円程度しますが、

購入すれば鶏胸肉の調理に重宝します。

 

私の場合、アイリスオーヤマの「LTC-02」という低温調理器を使っています。

 

下の写真のように、コンパクトで使いやすく、洗うのも楽(ここが結構重要)なので

かなり重宝しています。