「太りすぎは体に悪い」というのは、誰でも理解しているでしょう。

しかし、太りすぎること以上に恐ろしいのが、痩せすぎによるリスクです。


肥満指数としてよく用いられる指標に、「BMI(Body Mass Index)」というものがあります。

BMIは「体重(kg)÷身長(m)の二乗」で求められます。
例えば身長170cm・体重60kgの場合、
BMI = 60 ÷(1.7×1.7)= 20.8
となります。


一般的に、BMIの適正値は18.5~25.0と言われており(日本肥満学会の判定基準)、この範囲を下回ると痩せ形、上回ると肥満であるとみなされます。


このBMIと死亡率を関連づけるデータとして、35万人以上の日本人を対象に解析した研究があります。



 (国立研究開発法人 国立がん研究センター,2011)


驚くことに、男性・女性ともに、最も死亡率が高いのがBMI18.9以下の「痩せ形」体型です。

ここからBMIが増えるにつれ死亡率が下がり、男性はBMI25.0~26.9、女性は23.0~24.9の範囲で最も死亡率が低くなっています。

しかし、それ以上BMIが増えると肥満体型となり、死亡リスクが上昇してしまいます。

単純にデータに当てはめて考えると、現在BMIが18.9以下(身長170cmの場合、体重54kg以下)の場合、太りすぎの人よりも死亡リスクが高いことになるのです。

私も大学時代のBMIは19.0と、この「高死亡リスクライン」付近の体重でした。
(身長170cmで体重55kg)

しかし、とある方法で体重増加に成功し、現在の体重は67kg。
ガリガリ体型から、かなりガッチリした体型になることができました。

その方法については、自著「バルクアップ法」で紹介しています。