自宅でトレーニングするにあたり、とりあえずこれだけあれば大丈夫!という器具を、「自宅筋トレ3種の神器」と勝手に呼んでいます。 

その3種とは、ダンベル、トレーニングベンチ、チンニングスタンドです。


あなたが筋トレをする目的は、何ですか?
多くの場合、健康や体作りではないでしょうか。

では、具体的にどこを鍛えれば、引き締まった健康な体を手に入れられるのでしょうか。

例えばダンベルを使った筋トレでイメージしやすいのは、ダンベルカール(ダンベルを片手に持ち、肘を曲げる運動)です。 


確かにダンベルカールは、上腕二頭筋のトレーニングに最適。継続すると、大きな力こぶを作ることができます。 
しかし、健康や体作りの観点から考えると、最適なトレーニングとは言えません。

ダイエットが目的であれば、筋肉量を増やし、代謝を上げることが有効です。 

代謝を上げるというのは、極端に言うと「燃費の悪い体をつくる」ということです。


筋肉量が多い人は、生活しているだけで多くのカロリーを消費します。 筋肉量が増えて食事量が変わらなければ、その大きな筋肉を維持するためのエネルギーが足りなくなります。
エネルギーが足りないと、体は脂肪を分解してエネルギーを生み出します。 

つまり、筋肉が増えれば増えるほど、痩せやすく、体脂肪がつきにくい体になるのです。

では、効率良く筋肉量を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。 

答えは一つ、「筋肉量が多い部位を鍛える」ことです。 


人間の体で、筋肉量が特に多いのは脚・胸・背中です。

例えば、大胸筋(胸)の筋肉量は、上腕二頭筋(腕)の約2倍。 上腕二頭筋の筋肉量を20%アップさせるのは、かなり大変です。

しかし、初心者が大胸筋の筋肉量を10%増やす程度であれば、そこまで難しくはありません。
・上腕二頭筋20%アップ
・大胸筋10%アップ
が同じ効果であれば、当然簡単なやり方を選んだ方が効率的です。 

「ダンベル・トレーニングベンチ・チンニングスタンド」の3種だけで、ボディビルダーに求められるほどの細かい筋肉の鍛え分けはできません。

ですが、メインターゲットの脚・背中・胸だけであれば、バランス良く鍛えることが可能です。