日本の監査法人について、実は体系立ってまとまった調査結果は無く(私の調査を除いて。。)、会計士協会などが無味乾燥なデータ収集・統計把握をしているくらいなものである。
一方、海外に目を向けると、知名度や注目度が高いBig4について興味深い調査がされているようだ。
上記記事では、Big4の特性や共通項が探られている。日本でも参考になるのでまとめておきたい。
<要旨>
・多くの大企業のCFOは監査人に不満を抱いており
→他社に自分の監査人を推奨しない(40%)、交代を考えている(18%)
・しかし、実際にBig4以外に交代することは少ない
→前年は交代実績の8割はBig4内であった。当期は割合は上がったが、絶対数は激減している。
<監査法人ごとの特性>
人気1位:PwC(支持率67%)
長所:無駄の無い能率的な監査を行う強い意志
短所:最も傲慢、中小企業にはToo Much、官僚的
人気2位:EY(支持率61%)
長所:専門家ネットワークによる問題解決力
短所:官僚的
人気3位:Deloitte(支持率58%)
長所:熱い監査を行うことで、最も高いブランド力を誇り、監査人交代率が低水準
短所:官僚的
人気4位:KPNG(支持率54%)
長所:飾り気がなく、基本的な監査を行う
短所:深みと広さに欠けるサービス体制
※Big4からは水を空けられているが、Grant Thorntonが代替候補として急速に存在感を出している模様である。続いてBDOが入る。それぞれ、日本での提携先は業界中堅の太陽ASG、三優監査法人である。
相変わらずの「だから何だ」という程度の記事紹介であるので、大変恐縮である。
結局のところ、名実ともに業界ナンバー1はPwCである、というところで筆を収めておきたい。