亡き小林秀雄氏は、文学評論家。難解な文章で有名だ。
1月27日、モーツァルトの誕生日によせた朝日新聞の記事に、氏が書いたフレーズを見つけた。
「モオツァルトのかなしみは疾走する。涙は追いつけない」
・・・言い得ている。
ベートーベンをして「偉大な作曲家」と認めつつも、「間違いなく他に無い唯一の作曲家」モーツァルトとは比べることができないという立場からの記事だった。
と、その話はその記事に譲るとして、氏と同姓同名のコピーライターを紹介したい。
おてもやん企画の小林秀雄氏である。
僕も仕事でご一緒させていただいたのだが、その掴み切れない人格と人懐っこい笑顔に騙されているのか、癒されているのか何だかよく分からない。
昔、TBC(東京ビューティーセンター)のCMで、北浦共笑が言い放った
「私脱いでもすごいんです」は、氏のコピーである。
僕の2人目の師匠でA氏の言葉を借りるならば・・・
「100打数1安打の男。でも、その1安打が場外ホームランになる(かもしれない)偉大なバッター」
(僕には立ち技を教えてくれたM氏と、寝技を教えてくれたA氏という尊敬すべき師匠がいる。無論柔道の話ではなく仕事の話)という方だ。
氏が「ほぼ日刊イトイ新聞」でコラムを書いていることは、御自身からお聞きして知っていたのだが、遅ればせながら最近そのログを読み始め、完全に罠に嵌ってしまった。
兎に角、百聞は一見に如かず。一話目から順に読んでいただきたい。
とは言え僕のほうでは、一切の苦情は受付けないので、あしからず。
「あはれといふもの」小林秀雄(クリック )
ちょいと漢字を多くしてみた波待ち日記。