千葉大に入院し、カテーテルを入れる手術をします。今までは首を毎回切ってましたが、今回は二の腕。大分楽です。今までもこれでやってくれてたら良かったのに…笑


入院生活には慣れていたつもりですが、病院が変わると事情も様々。長期入院なのに千葉大には無料のWi-Fiがありません。暇で動画観るし相変わらず仕事も継続していたのですぐ通信量の上限に達しました。ギガを追加、追加で結局その次のスマホの通信料は一万円を超えてしまいました。千葉大さん、Wi-Fi環境の整備をお願いします…!


またごはんが味の薄い魚ばかりで却って不健康になりそうです(栄養士さんごめんなさい)。限りある予算の中で試行錯誤しているのはメニュー表を見たらわかるのですが、味の薄い煮魚はもう匂いですらもうダメになってしまい今だに食べられません。が、一階にファミマがあり、外出禁止時でもお届けサービスがあったのでおにぎりやサンドイッチやどん兵衛やお弁当などを食べていました。そのため相変わらず抗がん剤を受けても体重が減ることはありませんでした。


さて、治療ですがCAR-Tの薬を投与する前にリンパ球除去のためにまず抗がん剤を入れます。CAR-Tの効果を最大化させるためです。抗がん剤はエンドキサンだったかな…。そして約一週間後くらいだったでしょうか、待ちに待ったCAR-Tを投与の日を迎えました。CAR-T自体は箱に入ってたと思います。医師が数人見守る中、先生が仰々しくまるで大掛かりなオペのように「では、始めます。」と言い箱から注射器を取り出し、一分間ほど時間をかけて私の右腕にCAR-Tを入れ始めました。自分はその状況をじっくりと観察していました。そして先生が「はい、終了です。」と処置の完了を告げます。


最後の希望のCAR-Tの投与が一瞬で終わりました。「ちゃんと効きますよね?大丈夫ですよね?」と聞きたい衝動を抑え、ちゃんと効いてくれるといいですね…と先生に呟くのが精一杯でした。先生も状況が状況なので大丈夫ですも祈りましょうとも言いません。はい、とだけ返事をされ病室を出て行かれました。


その日の夜、身体に何も変化はありませんでした。効果の有無を問わず、副反応として出ると言われていた高熱すら出ません。


その次の朝、また身体には何も変化は見られません。熱も平熱です。


次の日も同じでした。


そしてその次の日も同じでした。


効果がなかった…?


今までで一番深い谷底に落ちました。最後の希望の薬が何も効果が出ない。副反応の熱すら出ない…。もう、自分にはすがるものがありません。


ダメなものはしょうがない、諦めろ。どうせ無駄だった。しょうがない、死ぬ覚悟はもうとうに出来ている。諦めてしまえ。



さて、今晩のカタールワールドカップのドイツ戦でも観よう。相手はワールドカップ優勝常連国のドイツ、まあどうせ日本代表は勝てるわけないだろうけども。やる前からわかってる。