カタールワールドカップドイツ戦、ドイツが一方的に日本を攻め込み前半は0-1。しかし取られた点はPKの1点のみ。よく1点で済んだなというのが正直な感想でした。後半は何点取られるのか。ドイツに左サイドを効果的に使われてしまっているし、人数のマッチアップが合ってないので守備を4バックから5バックに増やしてまずは守らないと。と思っていたら後半戦は3バック。???、あーサイドハーフを下げて実質5バックね。と思っていたらサイドの選手が三笘と伊東という攻撃的な選手に交代。他にも堂安、南野と攻めの選手ばかりが入っていきました。その時点で戦慄を受けました。日本代表は逆転をしに行っている。劣勢でも諦めずに真っ向勝負をワールドカップでドイツ相手に挑んでいる。


後半29分、交代で入った三笘のドリブルからこれも交代で入った南野へ。南野のシュートはキーパーに弾かれたが、ここも交代で入っていた堂安が詰めていて弾いたボールをゴールに叩き込みました。歓喜と感動。諦めない姿勢があのドイツからゴールを奪うことができたのです。


後半37分、これも交代で入った浅野、自分的には足が速いもののいろいろ足りない、ちょっと頼りない日本代表のフォワードが世界一と評されるドイツのキーパーノイアーから奇跡のようなゴールを決めました。ここまでくると現実世界とは思えない感覚。テレビの中で喜び合う日本代表。早く終われとジリジリとした気持ちの中、無事に試合終了。2-1。


どんな感情かわかりませんが、病院の個室でしばらく泣いていました。勝ったことが嬉しいだけなら多分泣かないと思います。すごくベタだけど日本代表に戦う勇気をもらいました。最初から諦めないという当たり前なことと、戦い抜く気持ちの強さをもらいました。


仮にCAR-Tが効かなかったとしても、そこで自分の治療は終わりじゃない。まだ様々な治療を試すこともできる。愛する子供たちの父だ。どれだけうまく行かなくても最後まで戦い抜こう。


私の首の腫瘍が破裂したのは、その数日後でした。