もう死ぬかも知れないと言われて、どんな気持ちだったの??私ががんの最終ステージであったことを知った人にたまに聞かれます。別に悪気がある質問ではなく、辛かったでしょうという心遣いと、少しの好奇心でしょうか。


がんになっていろいろネットを調べたりブログや本を読んだりすると、たまに「がんは幸せな病気だ」という言葉を目にすることがあります。それは突然予告なく死んでしまう病気や事故と比べて、しっかりと死ぬまでの準備期間があるからという意味なのかなと思います。


でも死に至る可能性が高い病のがんが幸せなことなんてあるでしょうか。例え前向きになりたくてがん患者がそう発信としても、本音はなぜ自分が、なぜ今のタイミングなんだと涙を流し、苦しみ、もっと生きていたいと嘆いているのが実情じゃないかと思います。


話を戻すと、がんになって命の危険を言われたとき、自分自身が死んでしまうかも知れないということは案外すぐに受け止められた気がします。というよりも、自分のことより残していく家族に対して申し訳ないという気持ちで心の中が埋め尽くされていました。まだ二人とも小学生の子供たちに、これから大変な思いをさせてしまうのではという自責の念。進学に対する経済的な支援、毎年のお祝いごと、旅行、そしてそもそも家庭に父親が存在しているということ。それらがすべてできなくなることに申し訳なくて苦しくて、病気になったことをすごく悔やみました。子供たちに長い長い手紙を書きました。


大切な家族がいるから苦しいのか。いない人生を歩んでいたらこんな思いをせずに済んだのだろうか。家族がいなかったらがんになっても自分は苦しくなかったのかなと考えました。たどり着いた答えは、妻や子供たちに改めての感謝でした。


生まれてきてくれてありがとう。成長を見せてくれてありがとう。自分の子供でいてくれてありがとう。産んでくれて育ててくれてありがとう。


昨年2024年の末に寛解2年後のPET-CTのがん検査を受けました。結果は寛解の継続で良い結果で嬉しかったのですが、まだ完治とは言えずまだまだこの病気と向き合っていかないといけません。なのでいつ何があってもいいように、後悔だけはなるべく残さないように、これからも頑張って生きていきたいと思います。今は妻に怒られるくらい子供たちを甘やかす日々です。でもしょうがない。もしかしたらできなかったことを取り返したいんです。



さて、数年にわたって現状報告として書かさせていただいたこのブログは今回で最後にしたいと思います。ご自身もしくはご家族で同じ病気で悩まれている方々に、一つの例として、少しでも参考になれば幸いです。


もし、何が聞きたいことがあればいつでもメールでご連絡ください。


では、みなさんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。