もうすぐ20歳のあなたと

来年高校生になるあなたに

むけて書いています

あなたたちは今、幸せなんだろうか?

もっと幸せな家庭に生まれたかったんじゃ

ないだろうか?

そんな気持ちをずっと持っていました

最近思うんだ

その気持ちはきっと僕があなたたちに

「うん、幸せだよ」

「なにがあっても平気だよ」

「パパの子どもでよかったよ」

そんなこたえを期待しているんだって





20歳のあなたは就職して2年

きっと忙しく働いて、いろんな人と出会って

親以外の人のいい部分、悪い部分もたくさん

観てきて何となくいろんな意味で違う部分が

分かってきた頃だろうか

僕には娘のあなたは話してくれないけど

好きな人はいるのかな

その人との将来を考えたときに

どうぞあなたの気持ちのままに歩いてほしい

「あんな親みたいな家庭にしたくない」

そんな反発でもいい、自分自身の気持ちに

素直であればそれでいい

あなたにはたくさん我慢をさせてきたね

もう我慢することはない、経済的にも

そろそろ自立できるだろう

でも何か苦しい時は逢いにおいで

僕は全力であなたを守るから




来年高校生のあなたは進路で悩んでるね

最初に夢を聴いたのは2年前だよね

今はどんどんその夢のかたちが具体的に

なってきて、僕の同じ年齢のころと比べたら

あなたは僕の何十倍もしっかりしている

農業の技術を身に着け、自給率100%を目指す

なんて素敵なことだろう

あなたは人ごみが今も苦手で、行きたいお店に

人がたくさんいると泣きそうになるよね

でも、それを欠点だと思わないでね

きっとゴミゴミしていない、自然が合っている

んだよ

腕に技術を付けたら、リュックひとつで世界を

飛び回れ

あなたを必要としている人は世界にたくさんいる

それまでは僕に世話をさせてくれるかな?

自立したいだろうけど、まだ時間がかかる

でもそのあとは自由だ

僕のことは気にしなくていい

世界中のどこにいたって心は繫がっているから



最近、小学生や中学生の自殺がテレビで報道

されると胸が苦しい

まだいかようにも変わることができる

どんな夢でも実現できる年齢なのに

その夢さえ見ることができず、追い打ちをかける

ように大人たちは現実を突きつけ、感情のままに

やいばをその幼い心にむける



未成熟な大人が増えた証拠




僕だって成熟した大人とは思っていないけれど

死ぬまで、いかようにも成長することができると

信じているし、そうしているのに


生きずらい世の中だけど、夢に向かって一生懸命

生きてほしい

「泣いても一生、笑っても一生」