心の時代 | 山 田 義 帰 の 悠 々 自 適

山 田 義 帰 の 悠 々 自 適

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昨日は神戸で1級心理カウンセラーの講座を受けました。4月に2級心理カウンセラーの講座を受けましたが、少し物足りない感じがしたので1級を受けることにしました。月に1回日曜日に午前10時から午後5時まで1教程を学びます。合計6教程を受けると終了になりますが、終わってから再受講して勉強される方もいます。

心理カウンセラーの講座を受ける医師はあまりいないと思いますが、医師がカウンセリングの専門家と言えば、実際はそうではありません。医学部を卒業後に心理カウンセリングを学ぶ医師がいるかもしれませんが、ほとんどの医師は医学部の教養課程で少し心理学を学ぶことはあっても、実際に学生実習で心理カウンセリングのトレーニング受けることはありません。

21世紀は「心の時代」と言われてきましたが、科学が発達した現代社会はでは人々は様々ストレスから生じる「心の病」は大きな社会問題になっています。日本では平成10年から毎年自殺者数が3万人を越えるようになりました。これは先進国の中でも日本の自殺者数は異常に高く、アメリカの2倍、イタリアやイギリスの3倍という数値です。日本では、中高年の自殺率が高く自殺者全体の6割を占めています。主な原因は「経済・生活問題」です。

自殺の問題以外にも大人だけがストレス社会で「心の病」を抱えているのではなくて、子供でも虐め、不登校、家庭内暴力などがあり、大人になっても通勤拒否、アルコール中毒、薬物依存、さまざまな悩みを抱えた人々が数多くいます。そこで病院や診療所での治療以外にも心理カウンセラーが、クライアントの「心の悩み」をカウンセリングすることで、クライアントの心理状態を観察し原因を探り、「心の悩み」を明確化して解決の糸口を見つける手伝いや適切な療法を行って心身ともに健康へ導くことは大切であります。

ストレスの増加とともにカウンセラーの需要は増えており、病院や精神保健福祉センター等の医療機関は当然としてそれ以外でも、学校関係でも校内にスクールカウンセラーがいたり、児童相談所や教育相談所にも需要があります。法律関係で家庭裁判所、少年鑑別所、刑務所にも必要とされていますし、福祉関係で障害者作業所などもそうです。それ以外にでも犯罪被害者支援・子育て支援・高齢者支援などカウンセラーの活動内容も広がっています。「心の時代」に医療機関の医師とともにカウンセラーの仕事も重要性が増してくると思います。