先週、オヤジの作ったうさぎの人形の話しをしたら、以外にも好評やったんで、今週は、そのオヤジの作ったもうひとつの作品、「ドールハウス」をご紹介しょうと思ってたんですが...
出張の関係で、本日まで大阪で過ごしてましたもんで、その大傑作「ドールハウス」の写真撮影ができず、残念ながら、今週の掲載を見送らざるをえなくなりましたんで... どうせなんで、今週は、そのオヤジの話しを.. ちょいとしとこうかなあと思います。
っても、まあ.. オヤジから聞いた話しなんで、どこまでホンマかわかりませんが...
僕のオヤジは、大正14年生れ。今年生きてれば86歳って事になりましょうか。奈良県のとある村に、四人兄弟の次男坊(兄・姉・本人・弟)として生まれ育ったんですが...生家は、本人いわく、村一番の長者の家だったらしく、高台にたつその家の庭から見下ろす山は全て家の財産やったという話しで...そんなもんだから、小学校での自分のポジションはガキ大将。もちろん成績も優秀で、何不自由なくご機嫌な小学校Lifeを送ってたらしいんですな。
ところが!
オヤジの親父.. つまり、僕にとってはおじいさんにあたる人が.. 米相場に手を出して借金地獄に陥ったところでオヤジの人生が狂いだすんんですなあ。
そのじいさん.. 米相場での損を取り返すべく、借金に借金を重ねた揚げく.. 川べりに履物を残したまま行方不明。つまり... 身投げ..まあ。自殺ってやつで.. で。困ったのは残された家族達。
じいさんの残した莫大な借金を返済すべく、家族一致団結で財産田畑の売却に奔走するんですが... 人が弱ってると見るや足元見るのは人の常。それまで、長者様よとへいこらしていた村人達も.. そんな長者の没落ぶりを見るや手のひら返しの冷たい態度。見渡す限りの山々も、小作に貸していた広大な田畑も.. 村人達に頭を下げてまわった挙句... 二束三文で買いたたかれ... 莫大な借金を返すにはとても到らず..
んでも、ここはひとつ家族が協力して再出発だ!と決意あらたに頑張ろうとしていた矢先.. 今度は..役場に務める長男が.. 役場で不祥事の上ドロン。つまり.. じいさんに続き、長男も行方不明となるんですな。
昭和の初めなんて.. 女性が社会で働く何て事が無い時代...つまり。ここにきて.. じいさんが残した莫大な借金は、尋常小学校を卒業したて...若干、10歳を少しばかり回ったばかりの少年の小さな肩にかかる事になるんですなあ。
って書きだすとこの話しも..ボリューミーなんで。ちょいと、続きにさせてもらいまっさ。ではではまた来週。