復活に向けて、、、その2 | ヨッシーエンジニアリング

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とあるエンジニアの日常

こんばんは!

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、前回、2台目の3Dプリンターである「Tronxy X5SA PRO」の改修についての続きです。

 

前回は組みあがってテストもして、、、、という感じでしたが、さらに色々とテストプリントを繰り返していました。

 

 

 

「盛大に糸引いてる!」

「むしろ3Dプリンターで毛が生やせる時が来たよ、、、w」

 

 

 

まぁそんな冗談は置いておいて、リトラクションという引き戻し量を調整するパラメータを増やしたり減らしたり、

速度を上げたり下げたりしたんですが、

どうしても、こんな感じに糸引きが、、、、

 

 

 

これは、スライサーソフトだけでは解決しないなと、思ってハード側を見直しをすることに。

で、一番怪しいと思われる部品がコレ。

 

 

右側が元々使っていたエクストルーダー(樹脂の押し出しに使われている物)で、TITANという物に似せた物の様で、

もともとこのプリンターに付いていたものです。

 

左側は金属タイプの一般的なエクストルーダーで、ギヤの両側にギザギザがあって、両側からフィラメントをしっかりホールドしながら押し出せるという物になります。

 

この元々付いていたエクストルーダーはギヤによる減速機構が入っているので、その分、左側のタイプに比べて多く回ることになります。

 

もしかしたら回りきっていないとか、スピードが追い付いてないとかあるかもしれない、と思ったわけです。

 

早速、交換しようと思ったのですが、そのままでは付かないので、ヘッド部分を新たに設計して、プリント部品を作りました。

 

3点(+パーツクーリングファン用のノズル)構成で、ホットエンドをプリント部品側に持たせます。

 

一度出力して、エクストルーダを載せてみると、サイズが合わず(ダウンロードしてきたデータと厚みがぜんぜん合ってなくて)、再度設計しなおして、組んでみました。

 

 

組む前に写真撮ってなかったんで、組んだ後のがこちらです。

 

前回のが結構スマートに思っていたんで、今回は頭でっかちかなとも思ったんですが、

思いのほか、気になりませんでした。

 

エクストルーダーを変えたんで、押し出し量(Step数)を調整しました。(youtubeなどで、「extruder calibration」とかで検索すると海外の動画がヒットしますので、そちらを参考にしてます。)

 

あと、モーターの向きが逆回転になったのでファームウェア上で書き換えしました。

 

TITANタイプの物から1/3くらいのStep数になりました。

 

早速プリントすると、、、、、、

 

 

おっ、糸引きが無くなりましたね。

 

サイズが少し原形より大きくプリントされていた(20mmが20.3mmほどに)ので、さらにStep数を調整していきます。(これもyoutubeで探すとあります。)

 

 

現在の状況だと、こんな感じです。

これでしっかり20mmでプリントされました。

 

色々とネットでベンチテスト的なファイルをダウンロードしてきてプリントしてみました。

 

 

画像だけでは分かりずらいですが、けっこうきれいに出てますかね。

(船の内部は糸引いてますが、まぁスライサーである程度追い込めるかな)

 

けっこう時間がかかってしまいましたが、最初の状態を考えると、かなりの進歩です。

 

もう少し色々とテストをして、うまくいったら今度は大きいプリントに挑戦してみようと思います!!

 

本日も長々とマニアックな内容にお付き合いありがとうございました!