WEBクリエイターに頼むときは調子に乗せろ | WEBクリエイターの木

WEBクリエイターに頼むときは調子に乗せろ

デザイン料が3万円なら3万円の作品を、10万円なら10万円の質の作品を作るのがプロのデザイナーと言われています。

これはデザインの仕事を請け負った会社を運営していく上で必要な基準で、お金をたくさんかけたらそれだけ良いものがあがってくるとクライアントに伝える、ということが建前ではないでしょうか。


しかし願わくは、お金そのものとは関係なく、自分も相手も満足行く最高のものを作りたいと心の中では願います。ところがどこかで線をひいてしまう。


その原因は、良いものを作っても軽んじられたり、高圧的な頼み方をされたりしてやる気がそがれ、それなりで済ませてしまうからじゃないかと思う。作る人のやる気次第で良いものにも悪いものにもなる。


だから頼む人と引き受ける人の気持ちが通じるかどうかがとても大事。


喜んで楽しくできる仕事は、報酬が少なくとも素材代が出なくとも、納期が短くとも良いものが生まれる。


楽しめない仕事は、どんなにすばらしい環境で、高価な椅子や最新のMacを使うことができたとしても、良いものは作れない。


WEBクリエイターは相手の伝えたいことを代弁するのが仕事。

「こんなことをしたい」と熱心に語って頼む人の話を聞きながら、パッとその場で絵が浮かぶこともある。


また、プログラマーの仕事は普通「3人月」というように「人月」あるいは「人日」と仕事の時間をお金に換算します。「3人月であれば1人の人が3ヶ月働く仕事」であり、また「3人の人が1ヶ月で働く仕事」となります。


これはそもそもおかしな換算で、1人で働くのと3人で働くのとスピードも違うし、1人の方が断然早い仕事や、3人の息があえば、すぐに終わる仕事もあります。息が合えば。息が合わないともっとかかります。


この数値は見積もりを作るための参考値。実際1人月といっても真面目にとりくめば1週間でできることも、後々のバグ対応なり途中の仕様変更なりを考慮するということで期間を長く言います。だからスッキリ仕事に取り組んでもらえれば集中力がうまれ、バグも減ります。


集中すれば5時間かかるはずのテスト勉強が1時間で終わることもあるように。


工業製品を買うときのように後で安く値切る人もいますが、下手に値切ったことでクリエイターが気持ちよく仕事ができないと、品質は落ちると思って良いでしょう。


クリエイターの仕事は生き物なのです。


読んでいる漫画を取り上げられて「勉強しなさい」と教科書を渡されてもまるで勉強がはかどらないのと同じ。


尊敬するクリエイターが言いました。

「人は心が向いたように行動する。」


まさにその通り。WEBクリエイターの私は調子に乗せられるとなんでもやってしまいますにひひ