熱湯は本当に熱湯でなければいけないか?
「そんなの関係ねぇ!」でブレイク中の小島よしおさんが、
お馴染みのダンスを、熱湯風呂というていのぬるま湯の中でやったことが、問題になっているらしい。
問題の場面を細かく書くとこうだ。
熱湯風呂でおなじみのダチョウ倶楽部の上島さんがお約束で、熱湯の中に叩き込まれて「熱い熱い!」と言った直後、さらにその熱湯に沈められる。
そして熱湯風呂から担ぎ出された上島さんが、起き上がって小島よしおさんのネタである、
「そんなの関係ねぇ!」と言ったから、ひな壇にいた小島よしおがそのダチョウ倶楽部さんのなかに入り
絡もうとするが、いかんせんそんな絡み方も教えられずに、急速なスピードで売れてしまったものだから
オロオロする。次第に変な空気になる中、小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ!」を連呼する時に使用してる音楽がなりだし、ネタに突入。
それだけなら問題にならなかったのだが、そのネタ中に今直前までまさに上島さんが熱がっていた風呂に入り、「熱湯なんて関係ねぇ!」といった感じではしゃぎまわったため問題になっている。
まぁ芸人さんやテレビの世界なんてまったくわからないし、僕のブログ名なんてしったこっちゃないので
なんとも言えませんが、若槻千夏さんのブログでのカンニング竹山さんの言葉が非常に的を射てる。
「関係あるときもあるんだよ」(若槻千夏ブログ から引用)
確かにあるとおもう。
非常に誤解を生むような言い方で悪いのだが、テレビは視聴者を騙しきることも必要だと思う。
別に熱湯風呂に入るのを視聴者が見たいのではなくて、
熱湯風呂に入る『おもしろさ』を見たいのであって、その時は必ずしも熱湯が必要で無い。
極端な話し中身が水風呂でも、熱湯風呂に入る『おもしろさ』があればいい。
誰も座頭市を演じる勝慎太郎が『めくら』を演じていても、
「勝慎太郎は目が見えるだろ!」と怒る人もいないだろうし、
松田優作が「なんじゃこりゃー」といいながら殉職しても、
「本当に死んでないじゃないか!」と怒る人もいない。
ただ『あいのり』とかで週刊誌とかに出演者本人が「あれはヤラセが多い」なんてリークされると
途端に興醒めしてしまう。
この両者になにが違うのかというと、『約束』があるかないかどうかだと僕は思う。
情報、バラエティー(コント除く)、ドキュメンタリーは『約束』が無い。
ドラマ、映画は『約束』がある。
『約束』というのは、フィクションとノンフィクションと考えても大差無い。
ようはバラエティーはノンフィクションで無いといけないのだ。
なので今回の問題に関して言えば、「熱湯風呂と言っていたのに熱湯風呂では無かった」というところに問題の本質があるわけではなくて、「熱湯風呂では無かったと、確証された」ことが一番痛いのだ。
同じように両者の問題は聞こえるかもしれないけれど、実際の本質はかなり違う。
はっきりいって視聴者は熱湯風呂の温度を知らない、わからないのだ。
知らなければこれを熱湯風呂と言われれば、熱湯風呂として見るしかない。
たとえかなり懐疑的になろうとも、心のどこかに「熱湯風呂の可能性もある!」として
見られることが一番大事なのだ。
その中で、本当に熱がっている(もしくはそう見える)ダチョウ倶楽部さんや出川さんの芸が『おもしろく』感じれるのだ。
けど本当に熱くないと判れば、一気に視聴者は興醒め、テンションが下がってしまう。
小島よしおさんはそれを踏みにじったからカンニング竹山さんに
「関係あるときもあるんだよ」と言われたのだろう。
確かに罪は重い。が。
児島さんには、それをも「そんなの関係ねぇ」で吹き飛ばして貰いたい。
でも去年も24時間テレビで、熱湯コマーシャルで小阪由佳が一発目に入って、
肩までつかって30秒くらい入ってたよね?
それをひな壇で見てた出川さんが涙を浮かべながら「速く出て!!」って言ってたような記憶があるんだけど。。。
そんなの関係ねぇ。
あ、小島よしおさんあんまり好きじゃありません。