未だに、自分が何をしたいのか、何をしてきたのか。

皆目分からない。何も言えない。

でも、なぜか楽しく暮らしています。

金もない、人望もない、実績もない、のに。

 

このエッセイは2016年8月の作品です。

 

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途中下車の男

 

 未だかつて自分の道を自ら決めたことがない。面白きなき男だ。

 高校も行きたい高校というよりも行ける高校だった。そこでの部活も友人に誘われ、入ったものの途中で抜けてしまった。そう言えば、中学の部活も途中下車だった。大学は、兎に角親元を離れたい為に、遠くの大学を受けた。将来の志とか夢とか何にも無かった。結局国立一期も二期も落ちて、望まない会社へ入ってしまった。しかし、長崎を出たい気持ちは強く、会社内部機関である専門部を受けて、長崎を脱出することに成功する。親元を離れたいという気持ち以上に離れなければならない別の理由があったが、ここでは詳らかにはできない。これは、自分の意志で全うした唯一の例かもしれない。会社生活二十年目に転機がきた。人生の一大転機だというのに、何の目標もなく、見通しも計画もなかった。妻のやりたい事に、ただ同調したのみだ。今まで会社の名前を出せば、おさまっていたものが、ことごとくひっかかるようになった。白い眼の人が私の横を通り過ぎていった。母協会の生活もカルト的な教会での暮らしも馴染めなかった。とうとう教会生活からも離れることになった。幸いなのは、子供たちが幼かった頃の聖書的生活を子供たちが今でも良しとしていることだ。イエス・キリストは信じるが、信じている人たちは嫌いだ。それは、今でも変わらない。そして、今、何を目指しているのか分からない。ただ言えるのは、妻の夢が叶うことに、力を注ぐだけだ。とは、言っても離れて暮らしているし、本当に役に立っているのか甚だ疑問だ。目に見える部分では、第三者の目から見れば、役に立っているようには見えないだろう。これも途中下車してしまったら、どうしようもない男に成り下がってしまう。その時には、こう叫ぶことにしている。男らしさなんてくそくらえ!俺は、一人で生きていく!俺はひとりで死んでいく!誰も邪魔するな!

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エッセイ集が完成しました。

あとは、未完の小説3作。

聖書のメッセージか新約聖書等々。

自己満足の世界です。

 

是も亦、愉しからずや、です。