不毛の一日、不毛のエッセイ、

不毛ではあるが、そんな一日があっても良いのでは・・・

 

このエッセイは平成25年10月の作品です。

 

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今日の一日

 

 これは、ただの言葉の羅列です。エッセイでもなく、ましてやショートストーリーでもありません。何のメッセージ性もなく、テーマもありません。ご用とお急ぎのない方は、読んでも構いませんが、何の益にもなりません。随筆とは何ぞや、メッセージは?テーマは?と考えている生真面目なお方は、もうこの辺で読まない方がよっぽど精神的なストレスを抱え込まないのではないかと思う。

 さて、今日十月二十七日は、仕事が入ってなかったので、早良区の卓球大会へ出場することにした。朝六時半起床。残っている味噌汁とご飯を頬張る。それだけでは足りなかったので、スパゲティを茹でる。何の具も野菜もないので、わずかに残っているキャベツを刻み、鍋に二リットルの水に塩小さじ一を入れ、八分間茹でる。そして、ざるに移し、しっかりと水を切っていると「水はあまり切らないでゆで汁が残っている方が私は好き」むかっときたので、わざと水を目いっぱい切る。「自分でしたら?」と、娘がフォロー。何も言わず、中華鍋にごま油とにんにくを入れ、それにバターを追加し、水をしっかりと切ったスパゲティを入れ、手早く炒める。麺がなじんだらキャベツを入れ、手早く炒め、火を止める。ちょっと七味唐辛子を入れて完成。時間がなかったので、自分だけ食べていると、「私は?」娘が「自分でしたら?」面倒くさいので、お皿についで、箸も水も添える。食べ終わるとそそくさとバッグ片手に家を出る。途中でおにぎり一個を買い、バスに乗り込む。早良体育館まで十五分程度。試合が始まる五分前に到着。何の準備もないまま、試合に臨む。最初はミックスダブルスで相手は男性ペアだったので、ハンディ二本をもらう。そのハンディのおかげと相手の調子があがらないうちに勝ってしまった。次もミックスダブルス、パートナーのおばちゃんのイージーミスに「いいよ、いいよ」と言いながら、内心いらいら。負けてしまった。次もミックスダブルス。次のパートナーは、うるさいおばちゃん。自分もミスが多いくせに、こっちがミスると何かしら講釈が始まる。いつもははいはいと聞くのだが、今日は何だかいらいらしていて、無視を決め込む。最後までぎくしゃくしていたら、また、負けてしまった。最後は、シングルス。相手は今まで勝ったことがない強敵。だけど、二ゲームを先取。これはひょっとすると勝つかなぁと思っていたら、二ゲームを取られ、タイになってしまった。でも、粘りをみせて、何とか勝つことができた。このチーム、女性四人に男性は私だけだった。何となく気分が乗らないままに、試合が終わると早々と帰宅。家には、娘がいて、帰るなり、「ちょうど良かった。藤崎まで送っていって」あ~、何で女性は人をこきつかうのか、いらいらしながらも、送ってゆく。帰ったら、掃除、洗濯物とりこみ、かたずけ、風呂の掃除、掃除機かけ、終わる頃に、「迎えに来て?」と今度は家内から電話。家の中が一段落してから、車で拾六町の会社まで、迎えに行く。麻雀メンバーを乗せて、おじいちゃんの家へ直行。時間は夕方六時半。日本シリーズを気にしながら、半荘、ついていて一人勝ち。おじいちゃんが「時間が早いから・・・」暗黙のうちに、もう半荘。またもや一人勝ち。今日はついてるついてる。朝からのいらいらも解消。自宅へ戻り、携帯のカメラで写していた写真をパソコンへ送る。美のり新聞用だ。最後は、余暇草の原稿書き。最近の心模様を書こうと思ったが、人に読んでもらうには何だか鬱陶しい。楽しい話題に関して書こうと思ったが、これもつまらない。そんな訳で、こんな文章になってしまった。明日は、余暇草だが、平日なのに結婚式が十二時から入っているので、十五分程しか参加できない。何か原稿を持っていくと、許してもらえるだろう。そんなこんなで今日の一日は過ぎていった。私のいらいらを解消したのは、誰かの言葉でもなく、カウンセリングでもなく、ただの麻雀だった。人生とはそういうもんさと、嘯きながら、明日の結婚式の準備をする。寿三ヶ月とある。平日だし、できちゃった婚みたいだし、二人式か少人数なのだろうと考えながら、床につく。何とも人に語るような一日ではなかった。読むべき事はなかったが、原稿二枚完成。一八○○文字となった。

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10数年前は、不毛な一日があったようですが、

今は、ないです。好きな事を好きなだけしています。

気楽な一人暮らしです。

 

それも亦、愉しからずや です。