2022/03/09(水)

 

好きなミュージシャンは、小椋佳、井上陽水、村下孝蔵

最初に買った(買ってもらった)LP、加山雄三

最初に行ったコンサート、セルジオ・メンデスとブラジル65

初めてのギターの弾き語り曲、四つ葉のクローバー

 

先輩から「ギターをすると、音痴がなおるよ」と言われ、始めたギター

もう、40年過ぎてしまった。陽水のコンサートに行ったのは3回。

 

これは、平成20年、2008年の作品です。

 

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 陽水三昧

 

 平成二十年となった。「一年の計は元旦にあり」で普通の人は新しい決意なり目標なりを立てるのでしょうが、普通でない私は、三が日「陽水三昧」だった。

 

 経緯はこうだ。

 

 年始のあいさつでおじいちゃんの家に行った時のことだ。おじいちゃんの家といってもすぐ隣なのだが。ひょんな事からLPレコードがあるという話で、見せてもらった。見ると井上陽水のLPが十枚ほど出てきた。私も持っていたレコードばかりだったので、懐かしさもひとしおだ。しばし、三十数年前に話は飛んでいった。そのうちに娘が言った。

「レコードが聞きたい」

 しかし、うちにはレコードプレーヤーがない。あるのはラジカセのようなパーソナルМDシステムというしろものだけだ。私も聞きたくなったので、おじいちゃんのレコードプレーヤーを借りて、MDシステムにつなぐようにした。でも、ピンプラグがあわない。そこで、電気屋さんに走り、接続用品を買ってきて、レコードを乗せてみた。見事に再生することができた。若い頃、よく聞いた陽水の曲が流れてきた。十枚のLPを次から次へと聞いた。新しい決意も目標も夢の中へと押し込めてしまった。

 

 陽水が「アンドレ・カンドレ」という名前でデビューしたのが、一九六九年、その二年後に「井上陽水」として再デビューするのだが、それから三十六~七年が過ぎてしまった。とにかく陽水が好きだ。確固とした理由はない。よく聞くとその詞には意味不明の箇所もあるが、その声の良さと歌唱力に免じて許すこととしよう。

 

 私が、遁世らしい生活を始めてから十六年ぐらいは、すべてのこの世的な音を封印していたが、十八年目に入る今年は、その封印を気持ちよく解いた。

 

 新しい何かが始まろうとしている。

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あのレコードたちは何処へ行ったのだろうか。

引っ越しのたびに、部屋を片付けるたびに失われていく

今では、一枚も見当たらない。

でも、心の引き出しには確かに残っている