2022/02/10(木)

 

産地偽装、不正検査、データ捏造等々、

新人社員が間違って行ったものではない、

何年も前から綿々と受け継がれてきたものらしい

 

私も、もう何十年と自分を偽装している

他人に本当の自分が分からないように・・・。

 

これって、まだ、可愛いですよね???

 

200712月の作品です。

 

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偽装人生

 

 何やら最近、偽装という言葉をよく耳にする。人の為に何かを装うことと私はポジティブに考えている。だから、この偽装ならば結構なことだ。人の幸福の為に何かを装って楽しませる。しかし、最近聞く偽装は、人の為ではなく、自分本位の保身の為に装っているようだ。人を騙すことはよくないが、テレビで頭を下げるのは何の為、誰の為。適当人間の私には、期限を偽っていても何の支障もない。食いたければ期限が過ぎていても食うだろうし、食えないものは消費期限ではなく私の五感が判断する。私が一番心配しているのは、営業停止になったり、風評で営業不振に陥ることである。本体の企業は、体力があるので何とかなると思うが、必死につながっている小さな会社やパートさんにとっては、まさに死活問題だ。小さな会社で毎日毎日綱渡りの生活をしている私には身につまされる。

 さて、この世の偽装問題は分かりやすいが、私の人生の偽装は非常に分かりづらい。本当の自分と違う人物が私を装っている。家庭の中の人物も偽装、会社の中にいる人物も偽装、結婚式で司式を執り行う人物も偽装、あらゆる場面で偽装人物が登場してくる。この偽装、やっかいなのは人が見破ってくれないことだし、何の法律にも抵触しないことである。だから、指摘する人も機関もない。自分自身でさえも偽装に気づいていないこともある。果たして、この偽装を改めるのがいいのか、それとも人の幸福の為に装い続けた方がいいのか、結論は簡単だ。偽装することが人の幸福につながるならば、続けた方がいいだろうし、人の幸福につながらないならば、やめるべきであろう。

 私の偽装人生も終わりに近づきつつある。ここらで次のステップの為に心の中を吟味するのも悪くはない。いや、必要なことであろう。  2007/12

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このエッセイから14年ぐらい経ったけど、何にも変わっていないなぁ。

・・・。