雑学日記 その487(素朴な疑問編12) | 徒然なるヨッシ~の雑学日記

雑学日記 その487(素朴な疑問編12)

みなさま、お疲れ様です。

 

5月も終盤となってきて、初夏の気候を感じはじめている今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。

 

 

それでは、今日も前回の続編と参ります。

 

『ホタルはどうして光るの?』

 

体の中で起きる化学反応によって光ります。

 

ホタルやツチホタルは、体の中で起きる化学反応を利用して熱のない光(冷光)を出します。ホタルは甲虫類の一種ですが、大きさが1センチ半くらいです。世界で2万種くらいいると言われています。

光を発するのは、消化器の末端部で、脂質に富んだ組織が集まっているところです。

この組織の中には神経と空気の通る管が通っています。神経が空気の管を刺激すると酸素が送られ、脂質組織の中にあるルシフェリンという化合物と反応します。すると青白い冷光が発生するのです。

光の強いホタルが棲息(せいそく)している地域では、何匹も捕まえてはガラスビンに入れて照明に使ったり、長靴につけて足元を明るくするのに利用したりします。ホタルの光は明滅するので、安定した照明にはならないのですが、それでも十分役に立つのです。

たとえば、米西戦争(1898年)のとき、黄熱病ウイルスの発見者として有名なウォルター・リード博士が、キューバの野戦病院で、「ククヨモス」という蛾をビンいっぱいに詰めて照明として、1人で夜間の外科手術を行ったという話が残っています。

ちなみに、明治以来の小学唱歌「蛍の光」は、中国の(しん)のシャインが貧しくて油も買えなかったため、蛍を集めて読書用の明かりとしていたという故事からきています。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、次回までごきげんよ。