雑学日記 その486(素朴な疑問編11) | 徒然なるヨッシ~の雑学日記

雑学日記 その486(素朴な疑問編11)

皆様、お疲れ様です。

 

ゴールデンウィークに入り、早くも4月も最終日を迎えた今日このごろですが、皆様はいかがおすごしでしょうか。

 

 

さて、今日も前回の続編と参ります。

 

 

『人間の役に立つ細菌がいるのか』

 

多数います。

 

細菌にはいろんな種類があります。

平べったいもの、ラセン状にねじれたもの(螺旋(らせん)菌)も、棒のような形のもの(桿菌(かんきん))も、球のように丸いもの(球菌)もありますし、いつも変形していて形が決まっていないもの(変形菌)もあります。

 

たとえば、動植物の死体が分解されて土に戻るのは、ある種の細菌の分解作用のおかげです。勝手に動植物の死体が消滅するわけではありません。

窒素固定細菌と呼ばれる細菌は空気中の窒素を取り込んで、解明されていない反応システムでアンモニアや硝酸塩(しょうさんえん)を作り出し、植物に利用させて私たちの食物をつくらせたりします。大豆やエンドウ、落花生などのマメ科の植物には、根にコブがありますが、この中に窒素固定細菌(根瘤(こんりゅう)(きん))を養っています。

牛乳の中に含まれる細菌には、酸をつくって、チーズの原料となるタンパク質のかたまりを生成する働きを持っているものもあります。皮革も、なめす前に、細菌を含んでいる溶液に浸して処理します。麻や亜麻の織物をつくるときにも、細菌を含んだ水溶液で処理します。

産業界で有用な化学物質にも、細菌の作用(発酵)で合成されるものが少なくありません。

酢酸(酢)、乳酸(ミルク)、酪酸(らくさん)(バター)、さまざまな糖類やアルコール(エチルアルコールやブチルアルコール)、アセトンなどがその例です。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、次回までごきげんよ~!