【ネタバレ注意】 愛すべき馬鹿野郎/ゼロワン両国大会PPV観戦後記 | プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

リングパレス育ち、北海道に住む50歳、ファン歴35年のプロレスバカです。
プロレスについてのアレコレやテレビネタ、日常の想いを綴ってます。
そして2016年からは母の認知症についても書き残すことにしました。







大谷晋二郎は負けた。





いっつも自分で言っていたように、大一番でまた負けた。





日高が勝ち、耕平とKAMIKAZEがタッグ王座を防衛し、橋本大地がデビューを果たし、田中将斗は永田裕志からシングル初勝利を上げ、崔嶺二が関本大介からヘビー級のベルトを奪還した。





だけど大谷は旗揚げ10周年記念、両国国技館大会でのメインエベント、「プロレス界の帝王」高山善廣を迎え討った大一番で、また負けてしまった。













でもまだ終わりじゃない。





負けたからって終わりじゃない。





負けたって、また立ち上がればいいんだ。





勝つまでまた闘えばいいんだ。





何度でも闘えばいいんだ。





大谷晋二郎は、この大一番で負けたことでそれを教えてくれた。













大会前は本当に成功するのか不安ばかりだった両国国技館大会。





いろんな試合があったけれども、大谷晋二郎は負けたけれども、大会は大成功だったと僕は言い切る。









メインの試合は激闘だった。勝った高山が試合後に「立っているのがやっと」というような状態だった。

闘う前は素っ気なかった高山も、勝敗が決した後はリング上で伸びたままの大谷を起こして自分から握手を求めた。









すべての試合が終わりマイクを持った大谷は客席に向けて感謝の言葉を述べ、そしてゼロワンの全選手、沖田リングアナ、中村祥之氏をリング上に勢揃いさせ、本部席で観戦していた星川尚浩をリングに呼び込んだ。



試合中のアクシデントで急性硬膜下血腫を負って長期リハビリ中の星川に「お前の帰ってくるリングはここに、ずっとあるから」と声をかけた。

普段は車イスを使う星川も自ら立ち上がる意思を示して応えた。





そして最後はデビューしたばかりの橋本大地が恒例となっている「スリー、ツー、ワン!ゼロワン!」で締めた。



場内にはKANの「愛は勝つ」が流れた。











バックステージでのインタビューで必死に涙をこらえながら大谷は語った。



「めちゃくちゃ重たいもん背負っているけど、めちゃめちゃあったかいもんを背負ってんだ」



「プロレスは今の世の中にでっかい使命を背負ってんだ」



「大好きなプロレスで世界中の人を元気にする」







大谷の言葉を鼻で笑う人間がいるかもしれない。



「何をバカなことを」と言う人間もいるだろう。







だけど今夜、リング上の大谷からの



「プロレスは大好きですか?」



「プロレスは最高ですか?」



「ゼロワンは最高ですか?」



「今日ゼロワンを見て元気になりましたか?」



その問いかけに応えた人間はたくさんいる。





だから、大谷は負けたってまた闘う。



笑われたって、馬鹿にされたって、大谷晋二郎は自分のプロレスを続ける。



そんな大谷を、プロレスのことばかり考えてるくせに大一番で負けてばかりで、すぐに熱くなって、すぐに泣いちまう大谷晋二郎を、この愛すべき馬鹿野郎を、僕はまた応援したくなった。





プロレス大好きです。プロレス最高です。



ありがとう、大谷晋二郎。








 真・ヨソジプロレスバカ日記  もしくは「虎の穴」-400f6c69396.gif










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